昨日は、制度の話だったので、引き続き問題となるテーマを取り上げます。
介護が必要である頚損・脊損の方の介護は家族がすべきなのか?
非常に難しいテーマですが、あえて自論を述べると
「基本的に介護は家族がしない方が良い」
このようなことを考えています。
介護が必要な頚損の方にこの考えを伝えると、安心してもらえます。
今まで100人とはいいませんが、50人以上のご家族さんにはこれを伝えていますが、本人も家族も反対だったことはありません。
これは、ご家族さんが「介護したくない」ということではありません。
基本的にご家族さんは「介護した方がよい」と考えていますが、心のどこかで「自分の体は大丈夫だろうか?」、「自分の時間がなくなるのではないか」、「尊厳にかかわる排便について関わるのは、本人にとって負担にならないのだろうか?」など様々な考えがあるようです。
自論である基本的に介護しないというのは、全く介護しないということではありません。
一つ屋根の下でいれば、どこかで介護するものです。私が伝えたいのは
ルーティンで行うような食事、排便、入浴、更衣、体位交換などはサービスを活用しよう!
ということです。
そして、ルーティン以外の部分をご家族の手で充実してください。と伝えるのです。
いまだに社会的サービスではなく、家族介護が基本であるという考えをもつ古風なリハビリ病院の職員がいます。
看護は介護はプロの仕事であるため、プロに任せるというのはダメなのでしょうか?
もちろん、本人もご家族さんも介護した方がよいと考えるなら、それでいいでしょう。
ただ、介護を家族に強要するのは、ある意味、病院職員のハラスメントやアドボカシー(権利擁護)にも波及する問題だと思います。
簡単に言えば餅は餅屋と言っているだけかも・・・
私のウェブサイトの
こちらもご覧ください。

にほんブログ村