65歳未満の方の頚損・脊損の方では介護保険が基本的に使えませんが、40歳以上の特定疾患では脊柱管狭窄症や後縦靭帯骨化症を使って介護保険でサービスを受けることが可能です。
さて、65歳未満の方に介護保険を使った方が、いいのでしょうか?
制度について詳しくないスタッフは自立支援法ではなく、安易に介護保険を勧めてしまします。実態はどうなんのでしょう?
詳細をお伝えします。
まず、一般的に65歳未満の方は障害者自立支援法(4月からは総合支援法に名称が変更)を使いますが、どちらの方がサービスが充実しているかご存知でしょうか?
介護保険は要介護度に合わせた限度額があります。
一方、自立支援法は限度額という概念がなく、本人や家族のニーズや社会的背景に応じて介護量が決まります。よって、24時間サービスということも可能ですね。自立度が低い方は介護保険ではなく、自立支援法を利用した方が良いということになりますね。
また、自立支援法には重度訪問介護やあまり使用されていない重度包括支援といって、長時間の介護サービスが利用可能な制度もあるのです。さらに、就労移行支援事業やガイドヘルパー、地域支援事業なども活用できます。
一般論で言うと、自立支援法が介護保険より充実していると言えるでしょう。
これを裏付ける証拠もあります。国は障害者自立支援法と介護保険を統合しようという戦略をとっていましたが、自立支援を利用する障害団体からの強い反対にあい、断念しました。
このような背景から理解できるように介護保険は自立支援法よりも制度的に充実していないと言えます。
ただし、住宅改修には介護保険の方が有利ですね。
たいがい、介護保険では60万、自立支援では20万なので、介護保険はお得ですよね。
また、通所系サービス(デイケア、デイサービス)では、介護保険を対象としていて、自立支援では対応していないということもあり、自立支援で通所系サービスを使用する場合は、選択肢が少ないというデメリットがあります。
さらに、自立支援法においては各自治体で介護量に制限をつけていることがあるので注意が必要です。特に小さい自治体によくあります。私のしっているある自治体では、障害程度区分が5や6でも、月に50時間以内しか支給しないということがありました。
このような場合は介護保険の方がお得ですよね。
自治体の窓口担当者は介護度が高い方に対する長時間サービスの必要性を理解することができません。自治体の多くは、いまだに家族が介護すべきと考えているところがあります。
このような自治体には後進のためにも、相談支援事業所の専門相談員と協力にタッグを組んで、リハビリ病院や施設が長時間サービスの必要性を訴えるべきです。医師の診断書も有効ですよ。
最終的に65歳以下の方は介護保険を利用すべきかという結論は何かって???
それには、もう一つ知識が必要なので、次回に・・・
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