『いざ留置所へ』③<電話番号> | 突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

順風満帆な生活から一転。
突然の逮捕から社会復帰までの経験談を同じ悩みを持つ方や、その周りの方にお伝えしたいと思い、書かせて頂きます。
文章など、拙いところあるかもしれませんが、お許し下さい。

~『いざ留置所へ』②からの続き~

 

『一応』『念のため』の仕事が無くなれば、

3分の2くらいの

人数でまわるんじゃないか。

その原資を子育て支援に回せばいいじゃないか。

そんな夢物語を考えながら、次のタスクが回っ

てきます。

 

留「あとは少し記入しなければいけない事

あるからこれ読んどいて。ここでの生活に

ついて書かれているから

あと、君は2番の留置所の1番だから、

今後は21番という名前で呼ぶから」

 

私「はい」

 

どうやら私はここでは「21番さん」らしい。

 

そして手渡されたのはそこそこボリュームが

ある冊子のようなものでした。

 

言われた通り、留置所の中での規則が詳しく

書かれていました。

というか詳しく書かれすぎていてよく

分かりませんでした。

 

要は

●ここでは自由に生活できない事。

時間割が下記のようになっている。

7時    起床

起床後   洗顔+歯磨き

洗顔後   朝食

8時~9時 運動(髭剃り)

12時   昼食

18時   夕食

20時   洗顔+歯磨き

21時   消灯

 

●常備されている小説が1日3冊までは読める

ということ。

●風呂は週2回であること(水、日)

●クリーニング日曜の風呂後に要請が出来る事。

●お金があれば、火曜日に依頼が出来る事。

●面会についても平日9時〜17時

1日1回は許されていること。

※ただし弁護士は毎日無制限。

 

 

みたいな所がつらつら書かれていました。

 

そして、一通り作業を終えた所で最後に

 

留「この事実について、一か所だけ電話で連絡するけどどうする?

あと弁護士さんは誰呼ぶ?」

 

そう、ここ結構重要なところなんです。

 

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まず

①一か所だけ電話

原則電話番号が分からないと電話できません。

私、ちょうど固定電話を解約したばかりで、

妻の携帯番号がうろ覚えで分からなかったた

め、電話できませんでした・・・。

②弁護士さんを呼ぶか?

これ本当にきついです。弁護士を自由に選ぶこ

とが出来るとはいえ、普通に生活していたら弁

護士なんて知る由もありません。

かといって、情報を警察側が渡してくれるはずも

なく、結果的に

担当弁護士といって、近くを担当している

弁護士さんを警察が呼ぶ形になります。

 

担当弁護士=黙っていても電話が今回の

件のようにかかってきます。

要は仕事に困りません。なので別に頑張らなく

ても着手金だけで生活は出来るってことですね。

 

これ本当に少し改善するべきシステムだと

思いますね。

この場面くらいは制限時間設けて横で

警察官が見ていてもかまわないので、少し

自由に探す時間をもらいたいと思いました。

 

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私「電話番号分からないんでスマホで見て

もらえないですか?」

 

留「うーん、それは出来ないなー。」

 

私「いや、今の時代、知り合いの電話番号

なんて覚えてる人いなくないですか?まあ妻の

電話番号くらい覚えておけよという

話ですけど・・・。それに弁護士も知らないです・・・。」

 

留「それじゃあこのまま、留置所に入ってもら

うしかないね」

 

私「・・・。」

 

まさに成す術なく、という感じでした。

 

そして、私は結局誰にも電話出来ず、

弁護士も知らないので、そのまま留置所生活に

突入します。

 

 

 

 

〜『刑事の服装』へ続く