『いざ留置所へ』②<いい体してるね> | 突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

突然の逮捕〜仕事復帰まで。突然の転落人生。

順風満帆な生活から一転。
突然の逮捕から社会復帰までの経験談を同じ悩みを持つ方や、その周りの方にお伝えしたいと思い、書かせて頂きます。
文章など、拙いところあるかもしれませんが、お許し下さい。

~『いざ留置所へ』①からの続き~

 

留置所に入った先には

映画『SAWソウ』の始めに目覚めた

部屋のように無機質な空間と2名のナニカ

が立っていました。

 

ナニカ=留置担当官ですね。

Hunter×Hunter・・・。

 

3名の留置担当官に囲まれる私。

 

留「じゃあ、そこに座って」

 

私「はい」

 

留「これから、ここで生活してもらうか

ら。その前に逮捕時に預かったものにつ

いては、警察で保管するので

チェックを一緒にしていきます。」

 

私「はい」

 

逮捕時に取り上げられたものを淡々と

お互いにチェックしていきます。

(身に付けていたものです。

スマートフォン等の重要な証拠に成

り得るものは別扱いでした)

 

この時に逮捕時の服や靴、下着や

ハンカチなどを全て脱いでいきながら

チェックし、次第に留置所に置いて

ある見た目ボロボロ毛玉ジャージに着替

えていきます。

※スーツだったのでパンツ以外は全て着替え

ました。

 

この着替えのタイミングでもちろん、

全裸になります。

 

バスタオルのようなもので一応は

隠しながらですが、ジャンプしたり、

しゃがんだりを3人のナニカに見られながら

行うのです。

 

途中、

 

留「いい体してるね。何かスポーツ

してるの?」

 

私「・・・昔少しだけ」

 

本当は今も毎日ジョギング程度は

していましたが、疲れすぎていて

適当に返事をします。

というか、そんな質問してくるなよ、

この状況で。ただでさえ恥ずかしい

のに・・・。

 

途中で名刺入れのチェックが始まります。

 

留「これは?」

 

私「名刺入れです。(見りゃ分かるだ

ろ・・・)」

 

留「1枚ずつ取り出して並べて」

 

私「!?えっ取引先の名刺も含めて

結構な枚数ありますけど・・・。

名刺入れだけでよくないですか?」

 

留「うーん、一応、1枚1枚チェック

するから出して」

 

 

正気か?自分の名刺だけでも20枚

くらいあるぞ。。

それでも1枚1枚紙に記入し、

チェックを始めるナニカ。

 

という事で、数十枚ある名刺を人の

名前と会社名1枚1枚チェックし、

紙に記入していきます。

そこは「名刺入れと名刺」だけで

いいんちゃうんかい・・・。

後に返される私がいいと言って

いるんだからよかろうもん。。

たまたま家に財布置いてきたから

よかったものの財布なんてあったら・・

そこにレシートなんて入ってたら

全部〇〇のレシート、とか書き

始めるんじゃないのか、これ。

 

またもや普段穏やかな心を持つ私の

怒りのボルテージが上がっていき、

髪の毛が逆立っていきますムキー

 

なんなんだろう、この、後で上司から

何か言われないように

何から何まで、『一応』『念のため』で

増やされている仕事をしている人達は。。。

人のスーツはゴミ袋みたいな袋にぐちゃ

ぐちゃに畳んで入れておいて何も

感じないくせに、お上様になにか

言われそうな事は鉄橋を叩いて渡る

くらいに慎重にやる姿勢・・。

一般の会社じゃ絶対通用しないぞPC

『一応』『念のため』の仕事が無く

なれば、3分の2くらいの

人数でまわるんじゃないか。

その原資を子育て支援に回せば

いいじゃないか。

そんないら立ちを覚えた私に、

次のタスクが回ってきます。

 

 

 

 

〜『いざ、留置所へ』③へ続く