(抜粋)
その家のところだけ今まで通りの道幅にしたため、サーキットがそこだけくびれた格好になってしまった。さてこのサーキットに300台の車を走らせたらどうなるか。言うまでもなく、そこではスピードを落さねばならないから、そこで車の流れが詰まり始めてサーキット全体で平均速度を著しく低下させてしまうことになる。

この場合もし供給の側が、すべての局面で需要のレベルに正確に比例してちゃんと一律に増えてくれるならば、ちょうどサーキットの道幅が車の台数に比例して広くなる場合と同様、別に物の値段は一定のまま変化しない。

そしてちょうどサーキット全体の一様な道路拡張がそこで限界を課されてしまうように、そこから値上がりが経済社会のサーキット全体に波及していってしまうのである。経済社会というものは、どこかに必ずこうした「供給の増えにくい」場所を抱えているものであり、それがビンの首のように通りにくいことを連想させることから「供給のボトルネック」と呼ばれている。要するに道幅を広くしていく過程で、ここがインフレの火元になってしまうわけである。

(コメント)
この説明は製品値上りの原因というところだよな。
震災で部品供給がよく滞るとあるが、そういうのが製品値上がりのきっかけになる。
製品が値あがるという意味でインフレの火元だがこの製品の影響度にもよるとおもうのだが。
インフレは経済全体に広まるということなので、この製品が生活に必須のものならインフレへと続くのだろう。
(抜粋)
大体において、景気が良くなって過熱してくると、政府の経済当局はほとんど条件反射のように、インフレがどこかで燃え出すのではないかという心配を始めるというのが、経済社会の常識なのである。しかし政府が紙幣を乱発するわけでもないのに、一体景気が良くなるということとインフレのどこに関係があるのだろうか?

経済社会というところは一か所で値上げが起こればそれがどんどん波及していくということが、問題の根源なのである。そのため巡り巡ってその火付け役自身にそれが戻ってきてサイクルが2 ~3 周してしまうなどということも、よくある話である。


(コメント)
出回っている紙幣を増やしたでもなく減らしたでもないのにインフレがおこる。。どういうことか?
どこかで値上げが実施されると、それを扱っているものも順次値上げをされていく。
値上がりがされるとは、お金が増えたときと、商品が希少になったときに起こるものだよなぁ。
商品が希少になるというところにスポットを当てているようだ。
(抜粋)
全体の形をインフレ型にするためには、要するに逆ピラミッド型を作りさえすれば良いのだから、上の貨幣の量を増やして長さを伸ばしても、あるいは下の物資の量を減らして長さを短くしても、どちらでも良いわけである。

(コメント)
逆ピラミッドよく覚えておこう。

ちなみにこの映像、インフレもデフレも一辺に両方とも表現することに成功している。
http://www.youtube.com/watch?v=OEesPxtnKfk