交野市では、場所により深さが異なりますが、地下40メートルより深いところに第4層と第5層の帯水層が存在します。交野市は、第4層と第5層の帯水層のうち、最深部が地下200〜300メートルで深井戸17本を設置しています。交野市は、第4層と第5層の帯水層のうち、地下50〜280メートルの範囲で水道水の約8割の水を取水し、中田仁公元交野市長時代の平成24年に移転建替した星の里浄水場にて浄水しています。なお、約2割の水は大阪広域水道企業団より購入してます。


 平成29年3月、北陸新幹線敦賀〜大阪のルートが小浜ルートに決定しました。
 平成30年1月、鉄道運輸機構が交野市の山地部分の地質関係調査を実施しました。

※地質関係調査と地下水関係調査は別物

 令和元年11月、鉄道運輸機構は、環境影響評価方法書を公表しました。それにともない、大阪府内の4キロ幅のルートに交野市の大部分が含まれることになりました。なお、交野市内では、大深度地下が想定されます。

 令和2年3月、交野市は、環境影響評価方法書に対し、水道水の約8割の水を取水している深井戸への影響の調査や適切な対策を求めました。

 令和5年4月28日、国土交通省は、「北陸新幹線事業推進調査について」にて、大阪府内では地下水関係調査を実施しないことを公表しました。


 令和6年3月、鉄道運輸機構は、交野市に地質関係調査の一環で、ボーリング調査の候補地の提供を依頼しました。

※地質関係調査と地下水関係調査は別物

 令和6年5月、リニア中央新幹線トンネル工事による地下水位の低下による様々な報道が始まりました。

 令和6年5月31日、鉄道運輸機構からヒアリングを実施しました。鉄道運輸機構は、地下水への影響の大きい推進工法でのトンネル工事を想定しており、地下水に影響を与えにくいシールド工法を予定していないとのことでした。また、鉄道運輸機構は、交野市内で地下水関係調査を実施しないことを改めて示しました。こうした状況で、北陸新幹線に協力困難なことから、交野市は、地質関係調査の一環でのボーリング調査の候補地の提供を拒否しました。 

 令和6年7月22日、北陸新幹線新幹線早期全線開業実現大阪大会の開催が予定されています。北陸新幹線は、地下水に影響を与えにくいシールド工法の確約はなく、また、地下水関係調査の実施の予定もないことから、交野市は欠席します。