令和3年9月26日午前5時半ごろから交野市の高区配水区域、約1万軒(交野市全体の約3分の1)で断水しました。
倉治7丁目
東倉治
神宮寺
寺
森南
私市2丁目以外の私市
私市山手
藤が尾5丁目
妙見坂
南星台1丁目と7丁目
星田5丁目と星田9丁目の一部を除く星田
星田山手1丁目一部
星田西1丁目と2丁目
図の青色
交野市の水は、交野市内の16本の井戸からくみあげた地下水8割と淀川の水を大阪広域水道企業団が村野浄水場で浄水した水2割で構成されています。
地下水は、私市2丁目の私市ポンプ場から導水管を通って私市9丁目にある星の里浄水場で浄水し、送水管を通って私市ポンプ場に戻ります。私市ポンプ場で、地下水と淀川の水をミックスし、送水管を通って、私市1丁目にある低区配水池(タンク)、大字森にある配水池(タンク)、特高区加圧ポンプ場を経由して妙見東4丁目にある特高区配水池(タンク)に送ります。また、高区配水池(タンク)の水は、倉治山手加圧ポンプ場を経由して東倉治5丁目にある倉治山手配水池(タンク)、磐船加圧ポンプ場を経由して私市9丁目にある磐船配水池(タンク)に送ります。そして、配水池(タンク)から配水管を通って、自然流下でそれぞれの配水区域に給水しています。
交野市は、内径350ミリ以上の配水管の重要度が高いとして鋳鉄管なら40年で更新し、内径300ミリ以下の配水管の重要度が低いとしているため鋳鉄管なら50年で更新するとしております。
高区配水区域に属する私市の京阪交野線ガード下を通る内径300ミリの配水管は、交野市が重要度が低いとしている300ミリ以下の鋳鉄管のため、50年で更新します。ところが昭和40年に敷設し、約56年経過しているものの更新しませんでした。令和3年9月26日、経年劣化で破損し、大量の漏水により緊急遮断弁が作動し、高区配水区域で断水しました。
当該配水管前後の止水弁により漏水を止め、午前10時半には当該配水管前後から給水している約150世帯を除く断水は解消しました。しかし、空になった配水管に一気に水が流れたことにより、高区配水区域で赤や白のにごり水が出ました。赤や白のにごり水の原因は、配水管の中の鉄分が流れ出し、また、空気が水に溶込んだためです。鉄分や空気ですから、人体には影響しませんが、ガス機器、浄水器、洗濯機、が壊れたら大変なことになるため、構造が単純な蛇口から水を流し、にごりがなくなってからご使用ください。
左が配水管
右が電気の地中埋設管
また、当該配水管の配水区域約150軒は、内径300ミリの配水管がすぐに入手できず時間がかかりましたが、午後3時に配水管の交換が終わり、断水が解消しました。
当日中には土の埋め戻し+舗装修繕が終わりました。対応を担った、交野市水道局の皆様、交野市水道サービスの皆様、交南設備の皆様、お疲れ様でした。
令和4年3月14日から令和4年4月30日にて、断水の原因となった、私市の京阪交野線ガード下を通る内径300ミリの配水管周辺の布設替が行われます。布設替のため、当該道路は長らく通行止めです。断水した箇所に限らず、周辺の配水管の布設替は、必要な工事と考えます。併せて、他の配水管の布設替も遅れておりますので、迅速に実施すべきです。