令和3年1月13日、交野市議会全員協議会が開催され、その中で、放課後児童会を令和4年4月から民営化することが示されました。
 その中で、アンケート調査を実施してますが、民営化のためのアンケートではなく、ニーズを把握するためのアンケートであり、アンケートに協力した方々にとっては、民営化のダシにされるなんて、心外ではないかと考えます。「お弁当など宅配サービスの導入」が18.4%とのことですが、放課後児童会の利用者が約900人で、10箇所に分かれているため、この数字では、民営化しようが現状維持だろうが「お弁当など宅配サービスの導入」は採算性がとりにくいと考えます。
 さて、交野市教育委員会は、「お弁当の配食サービスや学習支援などの多様なニーズ」を理由に民営化を主張していますが、民営化とお弁当の配食サービスはまた別なので、民営化しても採算性がとれないならお弁当の配食サービスはなされませんので、ロジックが?です。学習支援についても、交野市教育委員会のマネジメントの問題であって、民営化をもちだすとは、児童・生徒の教育を担う交野市教育委員会らしくない判断と考えます。
 開会時間の延長の項目がありますが、開会が延長されることはすばらしいことですが、令和3年度中であり、令和4年度からの民営化とどういう関係があるのでしょうか?開会時間を延長するから民営化に反対するなという意味でしょうか?
 で、費用ですが・・・書いてない・・・私は視力2なのですが見つけられないので聞いたところ、見積もりでは、同じか上がるかだか、管理費用を含めると下げられるのではないかとのことですが、民営化しても管理費用はかかり、鵜呑みにすることは困難です。
 さて、先進市の守口市に話を伺おうとしたところ、激辛対応をされ、書面でないと回答しないとのことでしたので、別途問い合わせたところ、メールで済まされました。メールによると、あれ?むしろ高くなってました。何のための民営化なのでしょうか?なお、守口市によると民営化前と民営化後は別物なので、比較するなとのことでした。で、守口市で何があったかと言うと・・・
 令和2年5月10日の朝日新聞では「40年働いた学童保育、校門でクビ宣告 保護者も不信感」として報道してます。

 令和2年5月15日の毎日新聞では、「学童保育の指導員、雇い止めで提訴 30〜50代男女10人 大阪・守口」と報道してます。
 民営化は手段であり、目的ではないと考えます。しかしながら、この内容では、民営化のための民営化であり、とても賛成できる内容ではありません。
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 令和3年2月4日、交野市教育委員会は、緊急事態宣言期間中の令和3年2月13日の1日に詰め込んで保護者説明会をするらしいです。「事前申込み制」、「可能な限りメールでのお申し込み」、「電話での申込受付は行いません」とのことですが、説明する気があるのかなという印象を受けました。
 
 令和3年2月17日、交野市教育委員会は交野市議会全員協議会にて、放課後児童会の民営化を説明予定でしたが、資料について独自の検証をできていないので説明できないとして取下げました。
 令和3年2月22日、朝日新聞は、「学童保育 進む民間委託」との記事を掲載し、民営化したもののわずか1年で公営に戻した吹田市のケースと指導員雇いやめで裁判に至った守口市のケースを報道しました。
 令和3年3月、広報かたのに放課後児童会の求人が掲載されました。
時給1003円・・・

 一方、民営化を一部導入している枚方市の民間企業の学童の求人は
時給1200円・・・

 民営化したら安くなるって言ってる方は、大阪府の最低賃金時給964円以下で働かせよという意味でしょうか・・・

 交野市教育委員会は、指導員の皆様にこれだけ低賃金で働いてもらっていて、民営化だなんてあんまりです。