平成28年7月13日、交野市教育委員会からの諮問に応じて交野市立小中学校の学校教育の調査及び審議をする交野市学校教育審議会が開催されました。会長は、村野小学校、北牧野小学校、村野中学校の廃校の際、枚方市教育委員会学校教育部教職員課に在籍し、さらに、枚方市立小中学校11校の事実上の廃校につながる「学校規模適正化」に教育長としてかかわった人物が会長に指名されました。交野市教育委員会は、前枚方市教育長だからと言いますが、私は、疑問に感じます。
※「名誉毀損にあたりうる」との指摘が交野市教育委員会からあり、会長についての表現を一部削除済

会長の経歴
平成10〜12年度
 枚方市教育委員会学校教育部教職員課指導主事
 ※村野小学校、北牧野小学校廃校
平成13年度
 枚方市教育委員会学校教育部教職員課主幹
 ※村野中学校廃校
平成26〜27年度
 枚方市教育長
 枚方市立小中学校11校の事実上の廃校につながる学校規模適正化

 平成28年11月9日、交野市学校教育審議会が学校規模適正化基本方針(素案)のパブリックコメントを開始しました。

 学校規模適正化基本方針(素案)によると、小規模校を小学校で11学級以下と位置付けます。現時点で、小規模校は、長宝寺小学校のみです。なお、12学級以下とするなら、岩船小学校、私市小学校、藤が尾小学校、星田小学校、妙見坂小学校、もあてはまることから、11学級以下とすることで第一中学校区にスポットがあたることになります。

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 また、学校規模適正化基本方針(素案)によると、通学距離圏内は、小学校2キロ、中学校3キロらしいです。そのため、第一中学校区でどの学校を廃校しても、通学距離上問題ないことになってしまいます。
 「適正配置」にあたっては、「学校の望ましい規模や通学距離などの事項を踏まえた適正配置を進める」とのことなので、「適正配置を進める」といいつつも、結果として、長宝寺小学校を含む第一中学校区の事実上の廃校につながるのではないかと私は考えます。{C0401872-D381-4B34-BBAB-9FB61764A93E}
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 また学校規模適正化基本方針(素案)は、あわせて、小中一貫教育を示しております。廃校と言いづらいので、長宝寺小学校、交野小学校、交野第一中学校の小中一貫教育に、話をすり替えているのではないかと私は考えます。例えば、大阪府が公立高校を廃校する場合、「募集停止」と言います。四條畷市では、「小中一貫教育推進のための指針」にて、3小学校及び1中学校の廃校が画策されました。枚方市では、
「学校規模適正化」にて11小中学校の事実上の廃校が行われようとしております。
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 以上の私の見解に対し、交野市教育委員会は「まだ何も決まっていない」と回答しております。
 平成29年2月3日、パブリックコメントを経て、「学校規模適正化基本方針」が示されました。適正化の必要性を訴えている以上、唯一小規模校にあたる長宝寺小学校の「学校規模適正化」・「小中一貫教育」と称した正式名称ではないものの第一中学校区を含めた事実上の廃校計画にあたる「長宝寺小学校廃校基本方針」にあたるのではないかと私は考えます。
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 平成29年3月9日、交野市議会3月議会で長宝寺小学校の事実上の廃校の可能性について交野市教育委員会の考えをただしましたが、交野市教育委員会は、明言を避けました。

学校規模適正化基本方針
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 平成29年3月12日、交野新聞社告知号にて、黒田交野市長は、「小学校・中学校の統廃合は、基本的な全体計画のもと、5〜10年に着手すべき大きなテーマだ。」とインタビューに答えました。
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 交野プレス46にて、「長宝寺小学校廃校基本方針の是正(詳細は山本けいブログ参照」とすべきところ「長宝寺小学校廃校基本方針(詳細は山本けいブログ参照)」と記載しておりました。校正時の欠落によるものであり、チェックでも気づきませんでした。私は事実上の廃校に反対しており、結果として言っていることと書いていることが真逆になる痛恨のミスをしてしまいました。私の不見識を反省しますとともに、お詫びして訂正いたします。
 平成29年11月、まずは第一中学校区だけ、適正配置の「懇談会」が開催されることが明らかになりました。
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 平成29年11月30日、学校教育審議会での審議を経て、「第一中学校区適正配置案」の評価が公表されました。高い評価を得ているのは小中学校統合案であり、事実上、長宝寺小学校、交野小学校、交野第一中学校、を廃校し、新たな小中一貫校を交野小学校敷地ないしは交野第一中学校敷地に新設する案でした。どちらの案でも、長宝寺小学校はおろか3校まとめて事実上の廃校になるとの最悪の結末になりますが、現時点で、他の案を含めて、どの案に絞られたというわけではありません。なお、学校教育審議会では、廃校との文言を使わず統合案としております。
※黒田交野市長の見解
「そもそも交野第一中学校はなくて、源氏の滝の近くの交野中学しかなかった」
「そもそも交野小学校と星田小学校しかなかった」
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 学校教育審議会にて、「第四中学校区適正配置案」の評価が公表されました。高い評価を得ているのは、私市小学校の岩船小学校への統合案であり、事実上、私市小学校を廃校して岩船小学校に統合する案です。なお、現時点で、他の案を含めて、どの案に絞られたというわけではありませんし、また、学校教育審議会では、廃校との文言を使わず統合案としております。
※黒田交野市長の見解
「そもそも交野第一中学校はなくて、源氏の滝の近くの交野中学しかなかった」
「そもそも交野小学校と星田小学校しかなかった」
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 平成29年12月6日、第一中学校区の「懇談会」が開催され、傍聴したところ、小中一貫教育のいい面ばかりの説明がなされました。また、中立であるべきはずのファシリテーターは、中立ではなく、明確に小中一貫教育推進を打ち出しており、プロモーターと化していました。なお、交野市教育委員会によると、小中一貫教育は既定路線とのことです。ファシリテーターの理屈では、技術の進歩にあわせ、今ある職業がなくなり、時代にあった教育をするために小中一貫教育が必要とのことでした。その例として、iPhoneアプリの音声翻訳を紹介していましたが、「交野」を「KONO」と翻訳するミスをし、技術が進歩しても、一定、人の手が必要であることを逆に示してしまいましたが、ファシリテーターはスルーしておりました。私は、先端技術以前に、まずは、基礎学力の向上が必要であり、小中一貫教育ではないと考えます。何よりも、今後のよりよい第一中学校区を検討するには、小中一貫教育を否定する意見や第一中学校区の校区の見直しを求める意見など、多様な意見が出やすいようにすべきと考えます。

 平成29年12月8日、ある会派の、長宝寺小学校廃校の噂が流れて子供たちや転入・転出に影響しているのではないか、といった趣旨の一般質問に対し、交野市教育委員会は因果関係を否定しました。
 また、交野市教育委員会から私の「長宝寺小学校廃校基本方針」の表現を巡って私へ抗議がなされたことを交野市議会議長団等から伝えられました。私は、ビラに「詳細はブログ参照」と記載してますが、具体的な説明をビラに書いてませんから以降のビラ作成にあたり、交野市教育委員会と協議の上作成します。⇒平成30年1月1日のビラは交野市教育委員会からの助言をうけながら作成
 しかしながら、「小中一貫教育への適応」との評価項目にて、「◎:20:小学校と中学校とが隣接や同一敷地」、「○:10:小学校と中学校とが1キロ未満」、「△:5:小学校と中学校とが1キロ以上2キロ以内」、「×:0:小学校と中学校とが2キロオーバー」、としており、事実上廃校して小中一貫校を新設すると距離が短くなりますから評価が高くなります。
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また、「通学距離」との評価項目にて、「○:10:小学生2キロ以内、中学生3キロ以内」、「△:5:小学生3キロ以内、中学生4キロ以内」、「×:0:小学生3キロオーバー、中学生4キロオーバー」、としており、より、身近に小学校や中学校があっても、「◎:20」の評価にならないようにしています。
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これでは、事実上、学校教育審議会は、学校教育審議会委員が「廃校基本方針」ではないと主張しつつも、事実上の廃校ありきで評価していると言われても仕方がないと考えます。
 事実、ある学校教育審議会委員は、「早いこと廃校」、「市にとってもいいんじゃないか」と余りにも過激な発言をしておりました。
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 また、「子どもたちに不安」・「地域住民にも混乱」との学校教育審議会事務局の学校教育審議会での報告について、私は、学校教育審議会長の選任、事実上の廃校につながる学校教育審議会の議論、ある学校教育審議会委員の「早いこと廃校」、「市にとってもいいんじゃないか」との発言が「子どもたちに不安」・「地域住民にも混乱」の主たる原因であり、単なる私への責任転嫁であると考えます。そのため、状況を読売新聞、朝日新聞、産経新聞、に対してリリースいたしましたが、ニュース性はないとのことでした。
 平成30年1月1日発行の交野プレス48にて、「長宝寺小学校」とすべきところ1箇所「長宝時小学校」と記載しておりました。パソコンの変換ミスによるものであり、チェックでも気づきませんでした。内容に影響するミスではありませんが、私の不見識を反省しますとともに、お詫びして訂正いたします。

 平成30年3月2日、交野市教育委員会を通じて、学校教育審議会?交野市教育委員会?から次の「申し入れ」がなされました。
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 うち、学校教育審議会会長についての表現は、親告罪とはいえ、誤解を招く可能性があることからただちに削除しました。
 うち、平成30年1月1日発行の交野プレス48が「廃校ありきで審議を進めているような表記」との指摘ですが、発行前に交野市教育委員会に提出し、助言を基に修正をしているにもかかわらず、交野市教育委員会名義の「申し入れ」がなされたことに自作自演的要素を感じ、大変当惑しております。私の「意見の表明」に対してのこうした「申し入れ」により議員としての「自由闊達な様々な意見の表明に支障が出かねない」と憂慮します。
 うち、平成30年1月1日発行の交野プレス48が「委員の発言のその部分のみをことさらにピックアップし、ビラに記載し、そして交野市内に配布すること」について、「委員の自由闊達な様々な意見の表明に支障が出かねない可能性」とのことですが、発行前に交野市教育委員会に提出し、助言を基に「暴言」を「💢」に変更する(「💢」は山本けい発案)などの修正をしているにもかかわらず、交野市教育委員会名義の「申し入れ」がなされたことに自作自演的要素を感じ、大変当惑しております。こうした「申し入れ」により、議員としての「自由闊達な様々な意見の表明に支障が出かねない」と憂慮するとともに、学校教育審議会委員の「早いこと廃校」、「市にとってもいいんじゃないか」との発言により、「子どもたちに不安」・「地域住民にも混乱」を招きうると考えます。
 そのため、状況を読売新聞、朝日新聞、産経新聞、に対してリリースいたしましたが、ニュース性はないとのことでした。
 平成30年3月12日、第一中学校区の「懇談会」にて、事実上、長宝寺小学校、交野小学校、交野第一中学校、を廃校し、施設一体型の新たな小中一貫校を交野小学校敷地に新設する報告書を作成したことが判明しました。なお、「懇談会」では、廃校との文言を使わず統合案としております。複数名の「懇談会」参加者や傍聴者に話を聞いたら、小中一貫校を作ることが「懇談会」の前提になっていて、結果的にこうなったとのことでした。小中一貫校を作ることが前提であるとするならば、交野小学校敷地か交野第一中学校敷地のいずれかという議論になり、結果的にこうなると私は考えますが、そもそも、小中一貫校を作ることを前提とすべきではなくあらゆる可能性を含めて、避難所、グランド、体育館、を含めて議論すべきと考えます。
 平成30年3月14日、学校教育審議会にて、事実上、長宝寺小学校、交野小学校、交野第一中学校、を廃校し、新たな小中一貫校(施設一体型か施設併設型かは不明)を交野小学校敷地に新設する答申案を作成することが判明しました。なお、学校教育審議会では、廃校との文言を使わず統合案としております。また、避難所が減る点やグランドが足りなくなる点は交野市教育委員会が他の部局と調整することになりました。あわせて、交野第一中学校の卒業式と同日になり、卒業生へのとんだ卒業祝いとなった意図はわかりませんが、交野市教育委員会は、特段の意図はないとのことでした。
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 平成30年3月15日、交野市議会3月議会総務文教常任委員会にて、平成29年度に交野小学校の土地の境界線を平成30年度に長宝寺小学校の土地の境界線を確定させることが判明しました。一般的に、既存の建築物があるにもかかわらず土地の境界線確定をするのは、建替や売却が想定されます。私は、交野市教育委員会の真意を質しましたが、交野市教育委員会は、具体的な答弁を避けました。
 平成30年3月22日、一中校区「交野が原学園」、二中校区「たなばた学園」、三中校区「星のまち学園」、四中校区「天の川学園」とするパンフレットが配布されており、あまりのネーミングに驚愕しました。
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 平成30年7月12日、学校教育審議会にて、事実上、長宝寺小学校、交野小学校、交野第一中学校、を廃校し、施設一体型の新たな小中一貫校を交野小学校敷地に新設し、統合する答申を出しました。

 私は、学校の伝統や地域のコミュニティーをツブす交野市の行政運営ではなく、今ある学校施設はできる限り長寿命化することで学校の伝統や地域のコミュニティーを大切にしかつ交野市民の皆様にとって負担の少ない行政運営への転換を図ります。