平成23年10月28日、大阪府庁にて、都市計画道路天の川磐船線(国道168号線のバイパス)の一部区間廃止について、反対意見の表明のため、都市計画公聴会(都市計画道路の計画段階で意見を聴取する機会を住民に提供することにより、住民参加を図るもの)に出席し、意見を表明しました。

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天の川磐船線

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 大阪府議会議員交野市選出の山本けいと申します。本日は、新国道168号線、天の川磐船線の一部区間の廃止について、意見を表明いたします。

 本来であれば、大阪府議会議員ですので、大阪府議会の代表質問や一般質問にて意見を表明すべきですが、本件についての都市整備部から私への正式な説明が、なぜか927日であり、地元説明会及び大阪府議会9月議会代表質問、大阪府議会9月議会一般質問受付終了後となったため、結果、大阪府議会にて意見表明する機会を逃しました。大阪府都市整備部へは、私への説明の遅延についてその理由を問い質したものの回答はなく、また、都市計画公聴会の日程変更を要望いたしましたが、既に日程をホームページ等で公表済であり、変更できないとのつれない回答しかございませんでした。結果、やむを得ずこの場をお借りして、意見表明せざるを得なくなりましたこと、お許しください。

 国道168号線は、

JR学研都市線と平面交差するため、踏切がある

 当該踏切南側では、国道168号線のカーブ部分が京阪河内森駅方面からの市道と交差し、生駒方面からは左折、交野消防署方面からは右折を必要とする三叉路となっており、また、信号機もない

①及び②により、交通渋滞が発生するだけでなく、交通渋滞を避けるため、私市の村中や天野が原町の住宅街への恒常的な交通流入が発生する

交野第四中学校隣接部分はその地形により歩道設置が困難である

といった問題がございます。

 こういった問題点を緩和するために期待されているのが天の川磐船線です。当然、地元にとって悲願の道路であり、平成18912日には、交野市の行政区長の連名により、大阪府知事宛で「第二京阪道路建設にともなう都市計画道路天の川磐船線早期完成の要望書」が提出されております。 

 今回、国道168号線の構造上の問題について、具体的な解決策を大阪府都市整備部は全く示しておりません。私は先日、都市整備部に国道168号線の構造上の問題について、対策を問い質しました。都市整備部は、対策について検討できるが、都市計画公聴会には間に合わないと回答しました。都市整備部の国道168号線の構造上の問題を認識し、解決策を検討できるにも関わらず検討せず、都市計画公聴会を開くという判断は強く批判されるべきです。この都市整備部のやり方に、多くの交野市民が批判しているのは言うまでもありません。まず、都市整備部は、国道168号線の構造上の問題について、何らかの解決策を示すべきです。

 一方で、天の川磐船線は、国道168号線のバイパス機能を期待され、計画された都市計画道路ですが、今回、天の川磐船線は、

第二京阪国道から交野久御山線までの部分は廃止対象外だが、いつ建設されるか不明である上いつ約束を反故にされるかわからない

交野久御山線から藤が尾を通り私市までの部分は廃止対象

となっております。

 今回、廃止対象部分に並走する国道168号線は、構造上の問題があり、廃止対象外に並走する国道168号線は、構造上の問題がございません。まったくちくはぐな対応としか言いようがございません。

 今般、大阪府は、大阪府の財政上の都合や第二京阪国道開通による交通量の減少等を理由として天の川磐船線の一部区間の廃止を計画しておりますが、国道168号線の構造上の問題へ対応できるにもかかわらず何ら対応しない、そして、廃止対象区間も国道168号線の現状を考慮していない等極めて重大な問題があると言わざるをえません。私は、交野市選出の大阪府議会議員として、そして、国道168号線が通る交野市天野が原町出身の天野が原町の住民として、今回の大阪府都市整備部の対応に強く反対します。

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 平成23年12月14日より、大阪府都市整備部では、天の川磐船線の一部区間廃止及び村野神宮寺線(府道7号線)の一部区間廃止に係る縦覧の手続きを開始しました。

http://www.pref.osaka.jp/sokei/tokeishin_index/juran_top.html

 平成23年12月15日、縦覧期間においては、意見書の提出が可能ですので、改めて交野市民の側に立った意見をとりまとめ、大阪府都市整備部に意見書を提出しました。

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 平成24年2月20日、大阪府は天の川磐船線の一部区間を廃止しました。

 平成24年3月6日、大阪府議会の一般質問にて、次のとおり質問しました。

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<山本議員>

都市計画道路天の川磐船線の一部区間(府道交野久御山線から国道 168  までの区間)の都市計画廃止の理由を伺う。

<都市整備部長都市計画道路については、整備の見込みもないまま、長期に権利制限をか

け続けることは問題との府議会での議論も踏まえ、昨年 3 月に、必要性と実 現性の観点から評価する「都市計画道路見直しの基本方針」を策定。これに基づき評価を行った結果、現在の国道 168 号で交通処理が十分可能 と考えられることから廃止と評価。地元交野市の理解が得られたことから、 この 2 月の大阪府都市計画審議会で承認を得て、お示しの区間について廃止 を行った。

<山本議員>

JR 学研都市線と平面交差で踏切があり、踏切の南側は大きくカーブして三叉路で、信号設置もされていないなどの国道 168 号の課題の解決をどのように考えているのか。また、都市計画道路天の川磐船線の第二京阪道路から 府道交野久御山線までの未着手区間は、どのような評価をしているのか。

<都市整備部長>

国道 168 号のJR学研都市線が交差する付近は、踏切があって信号のない三叉路の交差点となっていることは、議員ご指摘のとおり。 そのため、今後、交通量調査を行い、問題点を確認した上で、地元や交野 市並びに警察などの関係者と現道対策について調整していく。また、お示しの未着手区間沿道は、第二京阪道路に接しており、ランプに近いことから、 今後、市街化が期待できると判断できるため、存続することとしている。

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 令和2年12月3日、交野市議会が天の川磐船線未着手部分の早期道路建設を求める意見書を可決しました。

https://katano.gsl-service.net/doc/2020121700014/file_contents/R02-6giinteisyutsugian13.pdf

 令和3年2月24日、黒田実前交野市長は、大阪府と覚書を締結しました。その中には、次の理不尽な条件が含まれており、黒田実前交野市長から明かされることがなかったため、私が不都合な真実を明かします。

・大阪府が廃止した天の川磐船線の一部区間に含まれる市道星田藤が尾線から市道星田私市線までの区間を交野市が市道として整備すること

・国道168号の新天野川橋交差点から交野市消防前交差点までの区間を市道として引継ぐこと


 令和3年3月、大阪府都市整備中期計画に天の川磐船線未着手部分について条件付で位置付けられました。

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/39824/00000000/chukisankosiryo.pdf