8月20日に開催された笛田サオリさんのリモートライブレポート。
未だツアー途中ですので以下ネタバレにご注意ください。
サオリさんのライブ見るの、昨年六月のリモート以来です。
今回の会場は大阪市中央区にあるライブハウス、歌う魚。
サオリさんとmixiで偶然知り合い、翌2007年に誘われて初めて彼女のライブ観に出かけたのが、大阪でした。あのライブから15年経って、リモートでまた大阪の彼女の弾き語りライブ見るの懐かしい感じがします。
「夏と私とピアノ2マンライブ大阪編」と題され、当初はミヤワキサキさんとの共演でしたが、ミヤワキさん感染の為キャンセルとなり、ワンマンライブとなりました。
※前半セットリスト
愛とか夢とか恋とかSEXとか
ぐるぐる禁断ラブ
生まれてきた意味なんてなくても
マイブラック企業
幸せの伏線
おだいじに(※椎名林檎のカバー)
恋人みたいに。
12時半開演。
キーボードを弾き、夏と私とピアノ2マンライブ大阪編へようこそとあいさつするサオリさん。
ミヤワキサキさんのライブ辞退について、この前日ちょっとだけお会いしてお話ししたそうです。
体調がよくなり、ちゃんとうたえるようになるところまで復活したら大阪で演ること。今日は私がサキちゃんのぶんまで、この真っ昼間、2022年の夏の想い出に私が残れるように、そう伝えて最初の曲を演奏。そして続けて「ぐるぐる禁断ラブ」。
ミヤワキサキさんのnoteを読ませてもらいました。ウイルスに罹患したのは先月末のようですが、もともと私と同じで呼吸器の疾患があるそうで、未だ歌唱できる状態ではない様子です。
ほんと、noteの記事にも書いてありますが、単なる風邪とみている人が多い。そんなことはないし、本当は後遺症がこわい。これを読んでいる君も、十分な感染対策を。
アコースティック東金阪ツアーということで、七月に「幸せの伏線」という弾き語りミニアルバムを配信開始したことが伝えられ、そしてあらためて配信を見ている人にもあいさつ。
ワンマンなので好き放題に演らせてもらおうかなと思っていますと話し、最近の曲をと一聴して印象に残る「生まれてきた意味なんてなくても」。そして続けて「マイブラック企業」。
さめざめといえば不幸な曲が多いとお分かりだと思いますが、こう不幸な曲が多いと私自身幸せになれないんじゃないかって思えてくる。今まで私がイタイ目に遭ってきた恋愛。全て曲にして紹介しているけど、この全てがいつか出会う運命の人との試練の痛み、伏線だったのならいゝなと願って。そう話して「幸せの伏線」。
ライブする意味を見出したい。
まだまだこの状況は続いていくけど、ライブをみてくれるあなたたちが居てくれるかぎり歌い続けたい。
この曲を知った時に隣の芝生が青く見えるのはほんとだなって思った。他人にはなれない、自分でしかいられない、そんな複雑な気持ちを描いている気がすると紹介し、椎名林檎さんの「おだいじに」。笛田さおり時代に戻ったような、ちょっと甘酸っぱいようなボーカルがイイネ。
前半最後の曲の前に、後半の人生相談コーナーについて。
これまでは紙とペンを会場で配って書いてもらってたけど、感染リスクがあるからと今回はメールで募った。すると相談が来てないそうで、この(換気)休憩中にメールをと呼びかけます。
前半最後の曲は、あの頃の自分を思い出せる曲をと「恋人みたいに」。
後半はアコースティックワンマンではよくやっているという人生相談&質問コーナー。
・楽曲提供した作品を歌ってほしいとの問いに、アーティストさんの曲を我が物顔で歌いづらい。なにか特別な時にうたえれば。
・人生で譲れないものはとの問いに、音楽をはじめた頃、容姿も歌唱力も大したことないから人と違うことをやらなきゃいけない。人が歌っていない性についてや毒のある曲をうたおうと思った。この人とちょっと違うことが私の譲れないもの。
・CGアーティストを目指しているけど作品は売れず花開くことを信じてよいものかという問いには、同じアーティスト経験者としてとても紳士的、具体的なアドバイス。
コーナーの最後には、彼氏と別れようかと悩んでいる方の相談からイメージを膨らませ即興曲を披露。即興とは思えない完成度でした。
※後半セットリスト
(※即興曲)
これがあたしの恋だから
テレフォンナンバー
新宿ドキュメンタリー
バージン
後半少しだけうたいます。配信を見ている人ももう少しだけ側にいてください。
本当はサキちゃんが隣に居てくれる筈だった。お会いした時生活はできてるけど未だ咳して辛そうだったと、後遺症が残っていることが語られました。
そんなサキさんと、そしてさめざめの作品ジャケットなども手掛ける福井伸実さんと3人で制作した「これがあたしの恋だから」が演奏されました。
SNSで募ったツアーでうたってほしい曲リクエストから2曲演奏され、最後の曲。
会えることが楽しみなのに会った瞬間から次いつ会えるんだろうと思って辛くなる。でもだからこそまた会いたいと思うから聴いてくれるワケだし、死ぬまでこの淋しさや切なさは続いていく。
今年40歳で、メジャーデビューは30歳。こんなにながく演っているとは思わなかった。
生きていても何度でもやり直せる。生きているから何度でもやり直せる。死んだらそこで終わっちゃうからとりあえず生きて生き延びて。また生まれ変われる自分の為に。また明日から新しい自分になれるように。
最後に「バージン」が演奏されました。
久しぶりのサオリさんのライブはやはりよいものでした。
八月は見たい、観に行きたいライブが多く、このうちいくつか選びました。
この日は、熊本のバンドShikiのボーカル、akariさんのソロライブも夜に配信され、合計2本のライブを堪能できました。