イノトモデビュー20周年弾き語りツーマンライブ | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

6月9日。イノトモさんの20周年記念ライブの福岡公演を観に出かけました。

ひとつ前の記事で書いたとおり、昼過ぎに出かけて小戸公園を散策してから会場へ向かいました。
今回の会場は小戸公園のすぐ近く。西区小戸にあるcafe alikwa ~カフェアリワ~。

18時。開場時間です。お店の駐車場脇で自転車の“霞”はおるすばん。
と、店内から猫さんが飛び出してきました!
そして更に2匹も。
少なくとも5匹は居るみたい。看板猫でしょうか。
駐車場に生えている草をカミカミする猫さんの後方に、ナツカシのベスパが停まってました。

 

開演は19時からなのでまだ時間あります。
今回は自転車なのでアルコールは避け、ワンドリンクの林檎ジュースと、カツサンドを食べて待ちます。
このサンド、かなりおいしかった。パンがサクサク。

開演前に、バンバンバザールの黒川修さん?かな、初めてお見かけしましたけど、顔出しされてイノトモさんと話しておられました。用事があるのか、本番前に退出。
開演直前になると人が増え、猫さんは全員外へ出てしまいました。狹い店内は、40人くらいは居たでしょうか?ほとんど満員でした。


※齋藤キャメルのセットリスト
(タイトル不明)
(タイトル不明)
(タイトル不明)
family
蛙の子
under the bell
甲州夜曲
運命


開演時間です。
20周年を記念して弾き語りツーマンライブツアーを行っているイノトモさん。
全部で6公演あるライブは毎回お相手が変わるという趣向で、この福岡公演では齋藤キャメルさんとのツーマンライブとなりました。
※入口の案内やイノトモさんのホームページでは「齊藤」となっていますが、「齋藤」が正しいようです。

齋藤さんはギターリスト。water water camelというバンドで活動され、現在バンドは活動休止中でソロで音楽活動されているそうです。
イノトモさんは、アルバムさよならキャメルハウス収録曲にコーラス参加させてもらってからのつき合いだそうで、今回山梨県の甲府から福岡に移り住んで、家も買ったという話も聞き、福岡での共演をお願いしたと紹介します。
パタゴニアの南喫茶店の店主もやっておられたようですが、そちらも閉店させて現在福岡店開店の準備を進めているようです。

歌詞はお父様のことをうたった実話なのかな。「蛙の子」が印象に残りました。
MCを交え5曲弾き語りのあと、ハモラーと自称するイノトモさんがコーラス参加で更に3曲。「under the bell」ではイノトモさんシェイカーも使用。
イノトモさんのコーラスも交えた「甲州夜曲」。この曲にコーラスとして参加したのがふたりの出会いだそうです。


※イノトモのセットリスト
溶けてゆく午後
星と花
タンポポ
愛のコロッケ
わたげのお散歩
ベルコCM曲
ラララ
冬の匂い
やさしい手
イトナミ
眠る猫
坂道
シロツメ草

※アンコール
中央線(THE BOOMのカバー)


少し休憩のあと、後半はイノトモさんのステージ。齋藤さんはステージ右手の観客席へ。
まずはギタレレを取り出し、今からちょうど20年前、1998年6月に発売されたメジャーデビュー曲「溶けてゆく午後」を演奏。
これは最初に作った曲だそうで、福岡の鉄道会社、西鉄のイメージソングに使用されたと話します。


次はアコースティックギターに持ち替えて「星と花」。99年発売の5枚目のシングル曲。
これまで10枚のシングルとアルバム(ベスト含む)を出したけど、今夜はそれ等から浚(さら)っていきたい。
この曲のMV(PV)は千葉県の九十九里濱で撮影。とても寒かったそうです。
Vで使用された金いろのマント?だったかな、は手作り。今も家に置いているそうですが、使い途が無く、欲しい人には差し上げますと話してました。

6枚目のシングル「タンポポ」。
MVは星と花から一転、温かいスタジオ内で撮影されたそうです。

  君の闇や痛みをナツメグ風味のコロッケに
  混ぜて揚げてしまおう オイシク食べてあげよう

定番の名曲が目白押し。次はセカンドシングル「愛のコロッケ」。
母が作るコロッケが大好きで、コツを訊いたところ、ナツメグを多めに入れると良いと教えてくれたそうです。そんな母の為、母の日に手作りコロッケを冷凍して贈ったそう。
今から10年前。初めて観たイノトモさんのライブは、東京渋谷で行われた10周年記念ワンマンライブでした。
終演後握手する機会があり、この曲の歌詞「ボクのちいちゃな手で丸めた愛のコロッケ~」から、ちいさい手を想像していたのに、思いがけず大きい手でおどろいたのを憶えていますが、「ちいちゃな手」はお母さんの手だったのです。

今度は再びギタレレに持ち替え、「わたげのお散歩」。
NHKのみんなのうたに採用された曲です。
ギタレレはボディはウクレレサイズですが、ウクレレが4絃なのに対し、6絃と、ギターと同じ演奏ができる独特の楽器です。イノトモさんといえばギタレレという印象がありますね。

ベルコのCMソングも演奏してますと話すイノトモさん。
福岡で有名な冠婚葬祭業で、自分はもちろん知っていますが、周囲はおやっ?という印象。そこで♪愛の鐘安らぎの鐘~ベルコ~ベルコ~とうたい出すと、あ~これか~と大歓声に。

2008年の10周年の際に発売された真昼の月ベストCM・TVワークスより、「ラララ」。
鹿児島テレビ放送(KTS)の情報番組ナマ・イキVOICEのオープニング曲。

「冬の匂い」。そして、ギターに持ち替えて「やさしい手」。
2001年。失意のなか、偶然出会ったイノトモという音楽にとても励まされ、以後聴き続けています。
そんなイノトモさんとの出会いの曲がこの冬の匂いで、聴いたあとすぐに買ったのが、この曲も収録されているやさしい手。高音部でかすれる独特のボーカルに衝撃を受けたあれから、もう17年にもなるんだな。
やさしい手はリクエストを頂いたそうで、そのリクエスト者は長年、彼女のライブを観に来てくださっているご夫婦のお子さんから。
20年ってすごい。生まれた子どもは二十歳になる、ご夫婦のちいさかった子どもが成長してリクエストしてくるようになったと話す、イノトモさん。間奏では口笛も披露。

新アルバム森と声より、「イトナミ」。
今回は初期の曲中心に演奏され、新アルバムからはこれのみでした。
収録作でとくに気に入っている「はじまりは音もなく」や「想い出ノート」も聴いてみたかったです。
あ、そういえば、想い出ノートの舞台となっている驛のことや、おばあさんにモデルはいるのか、なんて終演後訊いてみようと思って忘れてた。

ひとつ前のアルバム、ねむるねこより表題曲の「眠る猫」。

7枚目のシングル「坂道」のMCでは、親が転勤族で、福岡市東区の板付や山口県、福岡県飯塚市などいろいろな場所へ引っ越した経験から生まれた曲だと語られました。
演奏がはじまると、手拍子が巻き起こりました。

ラストはファーストアルバムの最後に収録されている「シロツメ草」。

  いつしかボクはひとりきり
  こんなに遠くに来てしまった

終盤の部分で、ン・パンパン ン・パンパンと、独特の手拍子が自然に観客席から起きました。

すぐにアンコール。
齋藤キャメルさんも再登場しましたけど、まずはイノトモさんの手ぬぐいやクリアファイルなど、ライブグッズが紹介されました。
手ぬぐいのカドが縫われてなくてほつれていくのが嫌だとはなす齋藤さんに、あれは最初ほつれるけどある程度でしなくなり、なじんでくると、イノトモさんが教える場面も。

曲はふたりとも知っている曲ということでTHE BOOMの「中央線」をカバー。
実はこのお店にPAが無いと当日わかり、急遽取りに戻ったりで音合わせの時間がとれず、このアンコール曲はぶっつけ本番だったようです。

 

すっかり外は暗くなっています。
イノトモさんに、持ってきたCD森と声にサインを入れてもらいました。

その後、猫さんが一匹帰ってきてないそうで、お店の人や数人の観客と一緒に探したり、少し話し込んだり。

 

 

 

イノトモさんのライブを見終えた翌々日、久しぶりにコロッケ(しらすコロッケ)を作り、妹と食べました。