大介護時代(19) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

 

先月の18日に緊急入院した父。
容態は思わしくなく、もはや元の施設に戻ることも困難な状態。
寝返りはうてず、介護職の自分も初めて見る大きな褥瘡(※じょくそう、床ズレの意、介護用語)がある。
見舞いの帰りに手を上げてかるく振ったりするが、それくらいで、発語もほとんど無い。もちろん以前のように立てない。

そこで、長期療養の病院へ移ることが決まり、昨日転院した。
妹が会社休んで付き添ったが、自分も転院の時間だけ同行することができた。

しかし此処も、むかしと違い國の方針で最期まで居られるワケではないらしい。
いずれは施設へ戻さねばならないそうだ。

再び鼻腔径管栄養の管が復活したが、これをしていると施設に入るのは難しい。
医師には胃瘻(※いろう、お腹に穴をあけて胃に注入口をつける)を勧められたが、自分は以前、気管カニューレ(※胃瘻と同じように喉に穴をあけてある)をしている利用者さんの担当になったことがあり、その時の経験から、こうした行為は人の尊厳を損なうものだと感じているので、これまで一貫して、延命治療の類も含め、断っている。