ゆうはすの唄(タイナカ彩智ライブレポート) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
7月31日。
昨年に続き、今年も大分県臼杵(うすき)市へタイナカ彩智さんのライブを観に遠征しました。



昨年の遠征帰りにハンドルが折れ曲がり、擱坐した水無月(ミナツキ)に代わり、七夜月(ナナヨヅキ)初輪行です。

10時に出発し地下鉄の驛前で自転車畳み、博多驛から特急で大分驛、そこからローカル線。
今年は臼杵驛ではなく、そのひとつ前の上臼杵驛で下車。15時に到着しました。



輪行バッグは、先日紹介したローロサイクルのオリジナル。
写真のようにコロを出して、旅行鞄のように転がして運べます。
重量は以前の自転車より僅かに重い筈ですが、畳むと細長くなり重心が分散される為かむしろだいぶ軽くなったような感じがします。抱えても持ちやすいです。





無人の上臼杵驛前で銀の鎚鉾(シルバーメイス)を展開。

大分県の地図を持っているのですが、今回の会場は地図の圏外にある臼杵石仏公園内の蓮畑。
驛を出て土橋交叉点で左折し、あとは直進。途中で遅い昼食を食べました。







16時半頃、公園に到着。彩智さんのうた声が聞こえてきます。リハをやっているようなので早速向かいました。
合鴨や蛙がいるのどかな蓮畑の一角にステージが設置されています。印象深いステージングですね。

大きな帽子を被っている彩智さん。でも暑そう。
リハを終えた彩智さんにあいさつ。それから、ファンの方とお喋りして本番を待ちました。

蓮まつり、のステージなので、蓮の写真を撮ろうと思っていたのですが、もう花はほとんど終わっていて蓮根になりかけ。これはという被写体をみつけられませんでした。撮ったのはかえるだけ。


※セットリスト

最高の片想い
砂漠のバラ
1 2 3(アン・ドゥー・トロア)
joyful
モン シェリー
ゆうはすの唄
(新曲)
(新曲)
メランコリー
のらねこ天国
brand new day
灯り(ともり)

※アンコール
ペンギン


17時半。本番のステージが始まる時間ですが、ステージに設置してあったテントが撤去され、彩智さんのキーボード席がジリジリ。彩智さんを燒く気ですか。

昨年はおひとりでキーボード弾き語りでしたけど、今年はベーシストでアルバム「tomori」のプロデューサーでベース奏者としても参加されている鹿島達也さんとおふたりでのステージです。
彩智さんのステージ衣裳は花柄のワンピースに大きな帽子。

最初の曲は、今回唯一のメジャー時代の曲「最高の片想い」。
9年半前。初めてキャナルシティへ観に行ったサチさんのライブで、最初に演奏された曲でした。あの頃を、懐かしく想い乍ら聴きました。
すごいボーカル!と当時びっくりしてすぐにファンになりましたが、今では歌唱力も深化し、それに加え高い演奏技術や見せ方の工夫、歳月を重ねたボーカルの味、長年の思い出などがプラスされ、当時とは比べものにならない魅力を放っています。

一方で、芯の部分はあの頃のまゝ。

2曲目は昨年演奏されなかった「砂漠のバラ」。
冒頭部分が彩智さんのアカペラではじまり、よい雰囲気。確か、鳥の鳴き声みたいな音が出る笛も使われました。

「joyful」は彩智さんウクレレで演奏。ウクレレがリハの時からずっとキーボードの上に置いてあり、落ちるんじゃないかと内心ヒヤヒヤしてました。(落ちたりはしませんでした)

このように、最新アルバム「tomori」収録曲を中心に演奏されましたが、鹿島さんのベースが花を添えます。
鹿島さんは曲毎にベースと、巨大なウッドベースを使い分けておられました。

6曲目はこのライブの表題にもなっている「ゆうはすの唄」。
アイルランド民謠「ロンドンテリーの歌」に日本語の歌詞をつけたもので、作詞者はtomoriのジャケットイラストを手掛けている臼杵市在住の画家、太田浩子さん。
歌詞をメモできなかった。新アルバムに、これは収録されないだろうな。もう一度聴いてみたい。

待つということを意識して、制作しましたと、次は新曲。新アルバム、楽しみです。曲タイトルは未定なのか、分かりませんでした。

子どもの頃は、こうした蛙の鳴き声が聞こえるような自然に囲まれた家で過ごしていたと彩智さん話してました。
こうしたMCは少なめで、演奏が中心のステージングでした。

間奏で口笛を披露した「brand new day」に続き、ラストは「灯り」。
この曲好きだな。落ち着く。
臼杵市で行うライブも今年で4年目だそうで、また来年も来たいと話します。自分もまた来年、観に来たいですね。

陽が山向こうに沈み、全ての演奏が終わりましたが、パンパンパン、パンパンパンと独特のアンコール手拍子が。
アンコールは予定していなかったようで、嬉しそうになにか聴きたい曲はと呼びかける彩智さん。
「花火」「LIFE」「And U」「好きだよ」「また明日ね」「一番星」いろいろな曲を思い浮かべましたが、隣のファンの方が「ペンギン」とリクエストし、ペンギンに決定。
キーボード弾き語りと観客の手拍子で演奏され、盛り上がりました。







終演後、彩智さんの10周年を記念して出された詩集「夜明けのダンス」を購入。彩智さんにサインを入れてもらい、それから印刷してきた暑中見舞い葉書を手渡しました。

帰りは驛まで自転車で疾走。8インチタイヤですが思った以上の速力。ハンドル周りもしっかりしていて安定しており、気に入ってます。
来年もまた、これに乗って臼杵市へ来たいですね。

10時に家を出て帰宅は23時半頃になりました。