君と僕の物語(第一六話) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
吉崎硝子さんの楽曲をライブハウスで聴かせてもらったのが切っ掛けで書きはじめた、「君と僕の物語」。
今回は、昨年末までこの近くに住んでいた猫さんと、その友だちの話です。

君と僕の物語・第一二話で紹介したおばさん宅の三悪(笑)。

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2000~02年頃から今でもこの界隈で半ば放し飼いで、いつも近所で遊んでいました。

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おかげで、当時自分が懇意にしていた元々この辺りを根城にしていた野良猫のピョコ(第四話で紹介)とタイ(第八話で紹介)は、年をとっていたということもあり追いやられてしまったようです。
(もっとも、タイちゃんは今年4月にこの写真のとおり元のテリトリに戻って来たみたいで嬉しく思います。)




それから数年。
2000年代半ば頃仔猫がひょっこり現れて三悪と仲良くなり、この場所に定着しました。

それがこの2匹。

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バンダナを首に巻いていて、何処かの家の飼い猫とみられるダナ。


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後ろ足が悪くピョコピョコとうさぎのように走るウサ。

バンダナがトレードマークだった仔猫のダナちゃん。人懐っこくて、私や他の猫を見かけるとすぐに駆け寄ってきました。
しかしすぐに大きくなり、バンダナは外されたみたい。否、どうもその後特定の家で暮らしてた形跡が無く、引っ越しか何かの折に元の飼い主に置いていかれたみたいでした。

一方、同じ頃現れたウサ、ウサコなどと呼んでた猫さん。こちらは野良猫らしく、やはり人懐っこいですが近寄ると逃げ出し、ワリと至近距離で撮影した写真が数葉ありますが自分は数回しか触ったことがありません。
近所の住民の(噂)話によると、以前人に虐待され、それで後足は悪くなったとのことでした。

2匹は先の三悪猫と仲良くなり、三悪の飼い主や近所の住民からごはんをもらうようになって、自分が以前住んでいた実家の界隈に定着しました。

ダナの得意技は物陰に潜んでいきなり飛び出し、他の猫をおどろかせること。チャメっ気ある猫さんでした。

第四話で書いたとおり、この頃もう猫にごはんをあげるのは止めてしまっていたのですが、2匹(と三悪)は何かを与えるわけでもない自分によくジャレついてきました。


吉崎硝子/君と僕の物語

昨年末。自分は仕事と引っ越しの準備で大忙しでした。
そんな頃、近所でよくお見かけするおばさんが話しかけてきました。
(※第一話、四話、五話に登場するおばさん、及び三悪の飼い主さんとはまた別な方です)
おばさんはよく野良猫にごはんをあげていたそうで、今度引っ越すのでダナを連れて行くことにしたと話します。
仔猫だったダナももう8歳前後くらい。病院に連れて行ったらだいぶ歯が悪くなってたそうです。
猫飼いは初めてだけど連れて行きたいとのことでした。

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こうして、人懐っこく、自転車で出かけるときいつも駐輪場から見送ってくれたダナは、私よりひと足先に引っ越していきました。

残されたウサコ。
つい先日も、元気そうに駆け回っていました。

でも本当は、急に居なくなってしまった友だちのことを、時々星を見上げて想ったりするのかな、なんて、かんがえます。

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連載日記「君と僕の物語」は、あと二話でひとまずお終いです。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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