吉崎硝子さんのオーディションレポート | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所
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6月18日。
久しぶりの福岡空港。ポケモンジェットが出迎えてくれました。
それに乗り込み、羽田空港へ。東京は晴れていました。

電車を乗り継いで、幾つかの立ち寄りたかったお店をハシゴ。
新宿のタワーレコードで、マイミクアメンバーの音楽家、キョロザワールドさんのCD「いじわるでやさしくて」を買いました。
知ってる人のCDが店頭に並んでるのって、なんだかドキドキします。彼女もよくがんばってます。
その後、渋谷の東急ハンズへ。

東急ハンズ横のオルガン坂を少し歩いて行ったところに、今回の会場の渋谷Milky wayはありました。

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BUDDY RECORDSxaudioleafxDISK GARAGEオーディション「カモン!エブリBUDDY!」と題したこのライブ。
総勢50人(組)ほどの音楽家たちが、インディーズレーベル契約を懸けて争うオーディションの2次審査でもあります。吉崎硝子さんが出演されたこの日は、その最終日でした。
聞いた話では、50人(組)が順番に本番のライブを行い、それぞれの日の会場の観客が良かったと感じたふた組を投票。ライブパフォーマンスや将来性等が審査員によって加味され、残った5人(組)ほどが決勝のライブで再び争われます。

会場に入ると、硝子さんとたくさんの仲間たちが。
仕事を終えて急いでも、6時45分から始まる硝子さんの出番には間に合わない。それと分かっていても、来てくれました。
全員とゆっくり積もる話をする時間が無く、それが残念でした。

硝子さんはとても落ち着いて見えました。
表情も明るい。きっと大丈夫だなと確信のようなものを感じ、彼女を見送りました。

本番が始まりました。硝子さんは2番手。
まずは1番手のバンドのライブ。この日の出演者は硝子さん以外は全員バンドでした。
すごい爆音。出会った頃の硝子さんを思い出し、プレッシャーでガラスの心臓がヒビ割れるのではないかと一瞬思いました。
でも今はきっと大丈夫な筈。

※吉崎硝子さんのセットリスト
ナイト*トレイン
こころ
足跡

ゼブラストライプのワンピースに身を包んだ硝子さん。演奏を開始するそのお顔は、あの3月1日のワンマンライブのときを思い出す、満面の笑みを浮かべていました。
「歌う資格なんかない、もう何もなくなっちゃった」とブログに書いて嘆いてたあの子が、今、こんなにも輝いています。
今日はしっかりと彼女の目を見て、演奏を聴こうと思いました。

予想どおり1曲目は「ナイト*トレイン」。手拍子を仕掛けようと思ったら、周囲の仲間たちも同じ気持ちだったみたい。連鎖し、会場は手拍子に包まれました。

MCは短め、というよりほとんど無く、持ち時間の15分でしっかり終わらせようという気概を感じます。
次は「こころ」。この歌詞は、深読みすると我々ファンに感謝の気持ちを伝えるメッセージソングのようでもあります。
私は、あの山で再生した時のことを思い出していました。
実は冒頭でちょっと間違えたのですが、慌てたのは私の方で(笑)、硝子さんは落ち着いて修正。

硝子さんの最後の曲は、往年の名曲「足跡」。再び手拍子が巻き起こりました。
バンドの演奏に怯(ひる)むこと無く、たったひとりで吉崎硝子という音楽を水のように観客のこゝろに浸透させました。
演奏終盤。鍵盤で音を奏で、謝意と、このライブへの想いを語る硝子さん。
硝子さんのステージは終わりました。

ステージを終えて我々の前に戻って来た硝子さん。イイ顔してます。
その後一緒に、残り7組のバンドのライブを観ました。
もっと前で見ましょうよと、ライバルである筈のバンド演奏を見つめる硝子さん。
本当に音楽が好きなんだな。うたうのも、聴くのも、演奏するのも。


他の出演者について、少しだけ思ったことを記しておきます。
自分は今でこそ弾き語りを好んで聴いていますが、生まれも育ちもめんたいロックのお膝元である福岡。学生時代は甲斐バンドの大ファンでもありました。ロックも守備範囲です。

1番手。
まずは滑舌が悪いなという印象。爆音なのは構わないけど、なにを伝えたいのか聴き取れなかった。しかし、ステージ終了後も前の方に留まって他の人のライブを盛り上げようとする等、印象は良い。

3番手。
若さだけで、うるさいなという印象がする。そしてやっぱり滑舌が悪い。

4番手。
福岡の北九州から遠征してきたバンド。演奏前にボーカルの人が放った、「忘れないでほしい」の言葉が印象強い。手拍子を誘っておいて止めさせたりと、MCのひっぱり方がうまい。なかなか良かった。

5番手。
礼儀正しい、真面目な雰囲気のするバンド。持ち時間15分だからと、彼等のみ2曲演奏。しかし、拙い演奏ですがはバツだと思う。ロックなら自信過剰なくらいがちょうどよいのでは。

6番手。
ヒップホップ、ロック、ハウスミュージックを組み合わせたとのこと。
あまり印象に残ってない。

7番手。
男女のツインボーカルが目を引く。アンニュイな声は良いが、やゝパワー不足と感じる。しかしよくまとまった雰囲気のするバンド。

8番手。
確かこちらもボーカルが女性だったかな?演奏は上手いと感じる。この日のなかでは1番ではないか。

9番手。
こちらもなかなかのもので、ロックというよりはもっとポップ寄り。3人編成だが音に厚みがある。

最後に、司会の大入袋舞さんが1曲披露。
なんか、演歌みたいな、歌謡曲みたいな。不思議な雰囲気でライブは終わりました。


投票を済ませ、硝子さんと談笑。決勝のライブは7月30日にあるそうです。
きっとうまくいく、そう信じて、あとは強く願うだけです。

別れ際、待ってますよと硝子さん。
今後考えていることを伝えました。
もう少し待っていてほしい。ごめんなさい。

泊まるホテルがある新宿へ。
キョロさんの路上ライブが行われていた筈なのですが、さすがに遅く、終わってしまったようです。
そばを食べて、ホテルで爆眠しました。

携帯電話の歩数計。この日は24313歩、14,830mでした。

翌日の話に続きます。

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