乳ガンの骨転移を見つけてくれた病院の乳腺科では、非常勤の医師しか居ないということで、希望の病院へ紹介状を書くとのことでした。

自宅からのアクセスや治療実績などを調べている時、知人から都内に良い先生がいる病院があるので、そこに紹介状を書いてもらうよう提案されました。

病院の評判など詳しくない私は、言われた通りに都心にあるG病院へ向かいました。

問診を記入している途中で中年の医師に呼ばれ、「紹介状の先生は違う科に移動しちゃってね〜。だからうちから違う病院に紹介状書くけど、どこか希望ある?」とのこと。

そんな訳のわからない理由でしたがここでゴネても仕方ないと諦め、ガン研有明宛ての紹介状を渡されて帰宅しました。

その時に対応した医師は、受け入れられないことに対しての申し訳なさからか、やたらヘラヘラ言い訳がましく、聞いても無いことまで色々話してたのが印象に残っています。

突然違う病院を勧められて、言われるがままに紹介状をもらいましたが、その病院は自宅から電車で片道1時間半。

悩んだ結果もう少し近くの方がいいことと、友人が何人かお世話になっていて良い印象だったことから、今度は都心のK大学病院にしようと決断。

しかし、代表電話番号には朝から何度掛けてもずっと繋がらず、仕方がないのではじめに受診した病院から予約を入れてもらうことに。

そこでやっと予約が取れホッとしてK大学病院で問診票に記入中、またしても医師が近寄って来て、「うちの乳腺外科はパンク寸前なんです。どこもそうかと思うのですが、どうにか診てもらえる方法があります。骨転移なので乳腺外科ではなくまず整形外科に紹介状を書きます。そうすれば断わる訳にいかないので乳腺外科の受診も可能かと思います。」とのこと。

これはあとで知ったのですが、東京の大きな病院では、初発手術を受けた患者の再発や転移の治療しか受け付けていないとのことです。

私のように地方で手術を受け、引越しなどやむを得ない事情で東京に住んでいて再発、転移した場合は一体どうすればいいのでしょう?

ともかく、こうなったら奥の手で整形外科から潜り込むしか方法が無く、病院を選んでいる場合ではなくなりました。

その時のK大学病院で奥の手を教えてくれた先生の師匠が整形外科医として在籍している病院があるとのことで、今度は都心から少し離れたK大学病院への紹介状をもらい受診することに。

その時既に骨転移で腰椎が折れ(溶け?)コルセットを巻きながら2ヶ月以上経ってしました。


結果、そこのK大学病院で診てもらうことにはなりましたが、その頃には転移の不安と病院のシステムへの不満でメンタルが崩壊寸前でした。


ようやく受診出来ることになりましたが、裏口受診(?)したことが原因か、そこのK大学病院の乳腺外科の主治医と全く信頼関係が築けず、前向きに治療を受ける気になれませんでした。

整形外科の先生はとても良い方で、何でも相談出来たし信頼もしていましたが、肝心の乳腺外科の主治医の対応が酷く、もう緩和ケアだけでいいかな...と悲観的な日々を過ごしていました。

そんな中、自分の病状がこれからどうなっていくのか知りたいと思い同病の方のブログを検索し始め、そこである乳腺外科医の存在を知ります。

その先生の記事を全て読み、自分の身体に投げやりになっていた私でしたが感動して号泣しました。

そこからの私は行動力の塊になります。