全摘手術後、無治療で8年間、たまにどこか調子が悪いと「もしや...」と思うこともありながらも、引越しを理由に術後検診は最初の2年だけ受け、子どもの受験や仕事の忙しさですっかりガンのことは忘れて過ごしていました。

そもそも、完治したと思い込んでいたのでどこに転移するという知識さえ無く、人間ドックだけ毎年受けていました。


子どもが高校生になり、やっと自分の時間が持てるようになって、少しずつ準備していたお菓子屋を開店したのが2021年初夏。

仕入れから製造、片付けや経理まで基本ひとりでこなしていた為、毎日朝早くから夜遅くまで動きっ放し立ちっ放しの日々が2年くらい経ち、少しずつ腰痛を自覚するように。

乳ガンが骨に転移するなんていう知識が無く、整体院や鍼などに何度か通うも痛みは日に日に酷くなる一方でした。

そんなある時、痛み止めを処方してもらいに近くの整形外科のある病院を受診し、念の為レントゲン撮影をしましたが異常無しということで痛み止めと塗り薬を処方されます。

医師から「もし気になるようならMRIをやりますか?」と言われ、何故かその時胸がザワつきMRIの予約を入れることに。

今思えば問診で過去の病歴に「乳ガン」と記載していたので、その時の医師がちゃんとその問診を確認していたら、最初から乳ガンの骨転移からの腰痛と疑うべきだったのでは、と思いますが。

そしてMRIの結果を聞きに再度病院へ。

扉を開けた瞬間、前回と違う医師が厳しい顔で私を見つめ、「乳ガンになったのは何年前ですか?」と。

「...。」

その時やっと理解出来ました。


MRIでは部分的にしか撮影出来ないから、他の骨の状態がわからない。今度は首から下のCTを受けてください。
と今度はCTの予約をして職場へ。

その頃は横になってじっとしていても腰の痛みがずっと続き、仕事中はロキソニンを2錠飲んで凌いでいました。

それを医師に言ったら消化管がおかしくなると叱られ、ワントラムとセレコキシブを処方されて欠かさず服用して痛みを抑えていました。


その後、乳腺外科のある大きな病院に紹介状を書くので病院を決めてくださいとのこと。

その時は希望すればどこの病院でも受診出来るものと思っていました。

ところが、その後何ヶ所も門前払いをされることになります。


その理由とその後の事は次のブログで。