誕生日に妙な嫌悪感
誕生日の朝。
その日は、夫が休みだった。
長男は学校。
次男を保育園に送り届けて帰ってくると…。
夫は寝ていた。
一度起きていたのに、また布団に入って
目を瞑って寝ている。
洗濯物も回していない。
朝ごはんの片付けもそのまんま。
私は少しイラっとした。
数字で表すなら、
10のうち2くらい。
まだ、本体の私でいられる。
そろそろ起きてくるかなと思いながら、
家の用事をする。
「誕生日なのに…。」
という言葉が、薄〜く、脳内に響く。
お昼は、どこか美味しいものを
食べに行こうと話していた。
「まだお店の決まってないのに…。朝決めようぜって言ってたやん。」
という言葉が、脳内を巡る。
まあまあまあまぁ…、と
自分を宥めながら…、
洗濯機から洗濯物を取り出し、
干す準備をする。
私のイラつきメーターは、
3…4…5…と
だんだんと上がっていくのを感じる。
「何だろう、この嫌悪感…。」
体内の下から上へ駆け巡る。
苛立ちが私を占領し始める。
思考で、
「寝かせてあげてもいいやん。」
「夜にパーティしてくれることを計画してくれてるやん。(長男が暴露したw)」
「彼は私を大事に想ってないわけじゃないよね?」
という言葉も回っていたり。
「この時間、私は私の好きなことをしていたら良いんじゃない?」
と思ってみても、
イラつきメーターは暴走する。
洗濯物を干す前に洗い物をしながら、
コップに溜まった水を、
そのまま布団で寝ている彼に
ぶっかけたくなる衝動にも駆られた。
これは、食い止められたw
(数年前ならもうこの時点で爆発ね)
食い止めて、
ふぅ〜っと息を吐きながら、
洗濯物を干しに行く。
…。
彼が布団で寝ている姿が目に入ってくる。
と同時に…、
はい。
乗っ取られました
次回に続きます