大学を出て、看護師になった。
昔から、人の役に立てることが嬉しかった。自分の行動で誰が喜んでくれると認められた気がした。
この人の為に、どうにかできないか、何ができるのか、病態を、背景を、言動を、観察・アセスメントしてケアをする事にやりがいを感じて、今でもそれは変わらない。
が、同調し過ぎてしまい、苦しくなることがよくあった。夜勤という不規則な勤務で、不眠症にもなった。家族にも心配されるほど痩せた時期もある。話をしているだけなのに、汗が止まらなくなったり動悸がしたり、イライラ怒りっぽくなったり…自律神経失調症になった。


私は癒しを求めるようになった。
自分が癒されていないのに、患者さんを癒すことなんてできないえーん
それから私は癒しの道へまっしぐらDASH!

アロマ、ヨガ、パワーストーン、マッサージ、瞑想、半身浴、自然浴、旅行……

とにかくリラックスできそうな事はとことんやった。
癒される、そりゃあもう✨✨
楽しいし、笑ってられる✨✨
私、いい感じじゃない?✨✨なんて思えたり。


しかしまた再び訪れる、虚無感はなんだ。
気持ちが上がったはずなのに、また落ち込むのは何故だ。問題が起きるのはどうして?自分の居場所がないような、自分じゃないような。
癒されたい、もっと癒されなきゃ。もっと楽しまなきゃ。もっとゆっくりしなきゃ。もっと寝なきゃ。もっともっと…

仕事は好きだし、まあまあ信頼もされていた。しかし不規則な勤務が、どんどん私の心身を追い詰めていったのだ。

私はどうしてこんなに疲れていて、どうしてこんなに、ネガティブなんだろう。なんで私は駄目なんだろう。夜勤をしながらキラキラハツラツとしている人は沢山いるのに…


はい。これインナーチャイルドです。
幼少期のちっちゃな私は、
不安、恐怖、甘えられない寂しさの感情が大きく、褒められるよりけなされることが当たり前の世界にいました。

子供は、脳がまだ未熟で自分ひとりでは生きていけません。親や1番側にいる人の言動が全てです。周りの言葉がすんなりと自分の信念となっていきます。

親に
「お前はこうだ。」と言われると、素直にそう受け取ります。信じ込みます。

そして、怖くて、寂しくて、悲しい感情を共感してもらえなかった、癒されていないインナーチャイルドは、やがて癒されていないことも知らないまま、あるいは癒されるのを待ちながら、大人になっていきました。

インナーチャイルドは感情の象徴とも言われています。
信じている、あるいは強烈な感情は、大人になってからも主要な自分の感情となって、何かつまづいたり問題が起こるたびに溢れ出すのです。

仕事のせいではなくて、インナーチャイルドが苦しいから乗り越えられなくなっていったのではないのかな、と私は思います。


補足ひらめき電球
アロマやヨガ、瞑想などが癒しに不十分、という意味ではありません。むしろ素晴らしいものです。あの頃出会った事やものは、今でも私の中で癒しをもらえる、また自分と向き合えて成長もさせてもらえる大切なものには変わりなく、大好きなことで、今でも続けています。
すべては繋がってるキラキラ