HMV&booksで、たまたま景品
で貰ったもう一冊、太宰治の
「斜陽」
思い起こすと、小学六年の時
だったか、定かではないが
教科書に「はしれメロス」の
一節があった。
教科書は、小説から数ページの
抜粋だった。それが面白くて
全部を読みたくなった。
図書室で、メロスが走るシーン
には心躍った。
それから中学生になり、もう少し
太宰治が分かってきた。
「人間失格」という厭世的な本を
書き、あげく女の人と入水自殺を
した人。
こんな本は読んだらいかん、と
思った。…我ながら、ノンポリ、
事なかれ主義の子供でした。
そんな訳で「斜陽」という小説を
読んだかもしれないが、読んで
ないかもしれない。
子供の頃の記憶なので曖昧です。
で、兎に角、初めてというか、
又というか、全部読みました。
「斜陽」というからには没落商家
の話かと思っていたら、没落貴族
のごく個人的な話だった。
下り坂の話が多い現代にも通じる
普遍性を持っていると思った。
ふと、HMV&booksに貰ったので
この本に合うロックが何かないか
と、変なことを考えた。
「斜陽」と「ロック」…水と油。
JAZZなら暗いタイプにすれば
合うと思うが、それでは当たり前
すぎて面白くない。
「斜陽」は題名から想像する
ような暗い話ばかりではない。
小説の後半、「戦闘開始」と
主人公が立ちあがるシーンが
ある。そして、「道徳革命」の
完成を目指す、と言うのだ。
「得るは、捨つるにあり」
この言葉は小説に出てこないが
僕には、そう感じられた。
この本に合うロック、あまり
日本では受けていないが、
ありました。
ルーファスウェインライト
「WANT TWO」
じわりじわりと粘り着く音に
まとわりついて、妖しい花が
此処彼処に咲き乱れている……
暗闇で聴いている
シャンソンのオペラ…
そんな感じです。
太宰治は、今では日本で文豪の
仲間入りを果たしたが、
太宰的音楽はこれからも仲々、
難しいような気がします。
