ビートルズが設立したアップル
レコードの契約第一号が、
ジェイムズテイラー。
しかし、アップルの放漫経営で
あまり売れなかった。
しかも、ポールマッカートニー
と女優のジェーンアッシャーの
交際破局も災いした。
ジェーンの兄のピーターが、
ジェイムズテイラーの
プロデューサーだったのだ。
ピーターアッシャーはポールとの
折り合いが悪くなった。
悪いことは重なるもので、
ジェイムズはオートバイ事故で
演奏活動も中断。
アップルを追い出されるような
形で、アメリカへ活路を求めた。
ワーナーブラザーズと契約。
それから起死回生のブレイクを
果たし、SSWの本家的存在に
なった。
何で足元をすくわれるか、
あるいは、何が幸いするか、
実際、人生は分からない。
僕は、彼の作品は初期の三作しか
持っていなかった。勝手だが、
歌詞中心のSSWは、ともすれば
単調で飽きるのだ。
そんな折、彼の
「NEVER DIE YOUNG」という
CDを見つけた。アルバムでは、
狼が空に向かって吠えている。
狼とはいっても、写真で見る限り
柴犬に見えないこともない。
「NEVER DIE YOUNG」は、
人生のキャリアを積み、深みを
さらりと歌にしたジェイムズの声
が聴ける。
遥か昔の或る日、子供の僕は、
線路沿いで仔犬と遊んでいて、
危うく汽車に轢かれそうになった
らしい。
その時、その仔犬が轢かれて
しまった。父と母は、その仔犬が
「身代わりになってくれた」と
感謝して、丁重に葬ったそうだ。
「NEVER DIE YOUNG」
DOGを、逆さまにすると、
GODになる。
「それがどうした」と言われそう
だが、犬はものを言わない分、
言わないことで、より、伝えて
いることがあるような気がする。
ジェイムズテイラーも、犬好きの
ようだ。
「ONE MAN DOG」という
犬とボートに乗っている写真の
アルバムがある。
友達のように寄り添って、
ボートが深く傾いているのが
仲々、微笑ましい。


