『あなたはすぐ感情が顔に出る。』
夫婦喧嘩になると、妻が必ず冷たく言い放つ言葉です。
仰る通り。自分でもそう思います。ポーカーフェースは苦手です。
人事屋としては致命的な欠点。元来の内向的な性格もあり、若い頃はかなり悩みました。
感情が顔に出てしまっては、冷静なコミュニケーションなどできません。
あれこれ思い悩んで思いついたのは、もう一つの私の特徴である「惚れっぽさ」を利用すること。
惚れっぽいなどというと誤解を招きかねないので言い換えると、「人の良い所を見つけるのが得意。」、だと自分では思っています。
例えば、問題行動の多い人への指導面談の時、女性であればまず「好き」になります。これは私にとってさほど難しいことではありません。男性であれば、息子か兄弟と思います。
「この女性は私にとって大切な人だ」と心の中で呟き、それから面談を開始します。
「私はあなたに好意を持っていますよ」という表情は、本当にそう思わないと私にはできません。
その気持ちを維持しながら、その人の思いを聞きます。
本音を聞き出すことはとても難しい。
上から目線であったり、自分が指導する立場だと思いながらの面談は上手くいかない。面談する側が一緒に問題解決しよう、という意識で臨むことが不可欠です。
問題行動の多い人にもその人なりの理由や理屈があります。まずは共感。100%受け容れます。
次に、問題行動そのものについて、その人と一緒に考えます。様々なパターンがあり一概には言えませんが、自分でも良くないことと分かっていることは多いです。
『分かっているけど、それが自分の性格。。。』
そういう場合、『性格はなかなか変わらないけど、行動は変えることができるんですよ。』とお話しします。
そう、行動は変えることができます。まず一つだけ、こういう場合は、こう振舞おうと決める。そして、そういう場面に出くわしたら、決めておいた行動をとる。それでいいのです。
私が決めた行動は、「好き」になる。これだけでした。
人見知りの人は声をかけられるのが苦手です。どう対応したらいいか分からなくて、つい不機嫌な態度をとったりしがちです。悪意など全く無いのに、周りから敬遠され、協調性の無い人と烙印を押されたりします。
そういう方には、『取り敢えず、声を掛けてくれた人の目を見て、微笑みましょう。』と言います。
笑顔は人間関係を円滑にする万能薬です。
元来得意でなかったことも、行動を変えることにより、気付いたら普通にできるようになるものです。私の欠点である「顔に出る」は、本気で相手のことを思えば、それが表情に出るという長所になりました。
「惚れっぽい」という危ない性格でも、長所になり得るんですね♪