10ccは,スタジオミュージシャンをしていた,

Graham Gouldman(グレアム・グールドマン):ベース、ギター、ボーカル
Eric Stewart(エリック・スチュワート):ボーカル、ギター、キーボード
Lol Creme(ロル・クレーム):ボーカル、ギター、キーボード、ギズモ
Kevin Godle(ケヴィン・ゴドレイ):ボーカル、ドラム

の4名が1969年にバンドを結成したのが始まりです。


1972年に自作曲「Donna(ドナ)」を持ち込んだレコード会社の社長が夢で見た,「世界で最も偉大なバンド」という看板に書いてあった名前が10ccだった,ということからバンド名を10ccにしてシングルを発売しました。

この曲は全英2位となり,翌年,2枚目のシングル「Rubber Bullets(ラバー・ブレッツ)」が1位を獲得し,セルフタイトルのデビューアルバムを発表します。


その後,1974年には「Sheet Music(シート・ミュージック)」を発表し初の全米ツアーへ。


1975年には,名曲「I'm Not In Love(アイム・ノット・イン・ラヴ)」を含む3rdアルバム「Original Soundtrack(オリジナル・サウンドトラック)」を発表し,バンドの絶頂期へ。


1976年1月に「How Dare You!(邦題:びっくり電話)」を発表した頃から,メンバー間に意見の相違が目立ち始め,ロルとケヴィンは脱退し,Godley & Creme(ゴドレイ&クレーム)を結成します。


この二人は,当時,ギターの音をピッキングによるものではなく,ヴァイオリンの音のように長く伸ばした音を奏でられるようにした「ギズモ」を開発しレコーディングしていました。


ここまでの10ccの音楽は,どれをとっても奇抜ともいえるアレンジが持ち込まれ,それこを音を楽しんでいることがわかります。


こんなことしてライヴでどうするの?

って曲まで,ライヴで普通に再現しているのが彼らのすごいところ。


とくにこのアルバム「びっくり電話」ではそれが顕著で,4人の才能が入り乱れて,そのアイデア全部つぎ込みましょうって一つのアルバムに収まっている感じ。


無秩序に見えて,実はコンセプトアルバム的なまとまりのある楽しいアルバムとなっています。

世間的には,この前の「オリジナル・サウンドトラックの方が評価は高いですけど,私はこれがイチオシです。


バンドはこのあと,サポートメンバーを加えたり正式メンバーとしたり,また二人組にもどったりしながら5枚のアルバムを発表するも,1983年に解散。


売れたバンドによくあるように,二人はバンドを再結成し1992年と95年にアルバムを発売。


1997年にとうとうエリック・スチュワートが脱退するも,10ccという名前は継続(グレアム・グールドマンズ10ccなどと変えながら結局は10ccに)。
 

ということで当然今日は「アイム・ノット・イン・ラヴ」を。

 

 

 

 

 

やっぱり,あれだけ「びっくり電話」のアルバムがいいって言っといて何もないのは寂しいですね^^

 

で,今回は特別に,ハードな10ccの一面も。1982年のオリジナルメンバーの再結成ライヴから「びっくり電話」集録の「Art For Art's Sake(邦題:芸術こそ我が命)」をご覧下さい。