私の購入までのあらすじ→精霊の守り人(守り人シリーズ)
というわけで。
精霊の守り人、闇の守り人、夢の守り人、虚空の旅人まで読んだ後、どうしようか迷いました。
やばいなこれ。ハマったぞ。と。
虚空のあとは「神の守り人」なわけですが、この時はまだ購入してませんでした。
買いに行くのもめんどいし、わざわざ店に行って在庫がなかったら(失望で)体力削られるし。
で。
虚空までは割と話が独立してて、それぞれ前の話がからんでくることもあるんですが、粗筋っぽく注釈は入るし、途中抜けてても大丈夫かな、と思いながら、3冊飛ばして「天と地の守り人」を読み始めたんですよ。
… … …
この3冊で何があった?!
うん。無理でしたw
もう1行目から無理なほどとんでもないハナシになってて「え!ちょ?!」と焦りながら読み始めたのですが、20ページほど読んで断念。
この前の話で何があったか(粗筋としては語られていますが)気になって気になってしょうがなくて、もう先に「神の守り人」と「蒼路の旅人」を読まないと絶対後悔すると思ってw
でも、「天と地」でとんでもないハナシになってたから、こりゃもう会社で休憩時間に読めるもんじゃねえと思って、休みの日に腰を落ち着けて読もうと思いまして。
BOOK OFFに全巻揃ってなかったらもう新品で買う、と覚悟を決めながら行ったらあっさりあったよw
で、休みの前の日に短編集の「流れ行く者」までまとめて買って、食事もすぐ食べられるように買い込んでガッツリじっくり読みました。
まず、自分がトシとったことに気づいたw
何時間も本読んでると首肩腰にクるwww
と、まあ、それは置いといて。
久しぶりに没頭しました。
食事もトイレすら忘れてました。
神の守り人はあとでも良かったかもしれないけど、虚空→蒼路から天と地への怒涛の流れはファンタジーというより歴史・戦国小説。
すごく読み応えがあって、本当に久しぶりに「くそ。本読んでるだけなのに、なんで人間って腹が減るようにできてんだ」と悔しくなったほどです。
食事を摂る時間すら惜しく、「弁当じゃなくてウイダーインゼリー買っときゃ良かった」と後悔w
後書きを読んで知ったのですが、作者は古武道をやっていたらしく戦闘シーンがすごく生々しく、そしてカッコいいのです。
バルサとかジグロの個々の戦闘シーンはもちろん、チャグムが関わっていく戦争のシーンも。
王の槍が打ち鳴らす石突の音とか、3万の兵士の鬨の声とか、わっと音が聞こえるようでした。
むろん、カッコいい、という表現だけでは済まされない、本当の意味での生々しい描写も出てきます。
その中で、一番生々しいのは様々な苦難に直面して心を打ち震わすチャグムだと思います。
(物語はいろいろな人の視点で描かれていくので、誰に思い入れを持つかで物語の印象は読んだ人によって違うとは思います。)
アニメでは11歳のチャグムしか出てこなかったけど、シリーズ完結編である「天と地の守り人」では逞しく成長したチャグムが登場します。
私はおそらく精神年齢が低いので、母のような視点のバルサよりは、苦悩しつつも重い選択をしていくチャグムに想いを寄せてしまうんでしょうね。
…てか、バルサは母というより父だけどw母はどう考えてもタンダw
結局、全部一気に読み終わってカタルシス♪
肩の凝りハンパないけどねw
5年後くらいに読んだらまた印象が違うのかな。
できればこれ、小学生の時に読んでみたかったな。
これ出た時すでに大人だったけどw
年代が変わると印象が違って見える物語だと思います。
小さい頃から何度も読んでほしい本です。