私は現在、大阪は天王寺区というところに住んでいます。
天王寺区は日本最古の仏教寺「四天王寺」があるせいか、とにかく神社仏閣がいっぱいあります。
(飛鳥寺とどっちが先か迷ったんだけど、四天王寺のほうが「最古」でいいのよね?)
そして私が住んでいるマンションから徒歩5分以内には真田幸村にゆかりがあるらしい「一心寺」やら「安居神社」やらありまして、大河ドラマ「真田丸」効果なのか少しは人出が増えている気がします。
今回はこの「安居神社」のおハナシ。
主祭神は少彦名命(スクナヒコナノミコト)で、ケガや病気にご利益がある泉が湧いていた(今はないみたい)ことで「安井神社」という名前だったのが、菅原道真公が旅の途中に立ち寄って休憩したことから「安居神社」と名を改めたそうな。
つまり、そんな大昔からある由緒正しき神社なわけです。
由緒正しい=格が高い、と思い込んでる私。
引っ越した当初から、前を通るたび「スクナヒコナが祭られてるのか。。。挨拶に行きたいなー。でもなんか気軽に踏み込めない雰囲気があるよなー。」なんて思ってました。
大好きなんです。スクナヒコナ。(好きな割に呼び捨てだが)
別に某ゲームの影響ではなく(てか、あのゲームでのスクナヒコナの扱いひどすぎだろ)大国主とのほんわか二人旅エピソードとか読むと、当時の国民的アイドルじゃないですかw
あ、あと、医療の神様なのでご利益があったらいいなーな感じのイヤらしい感情もありつつですが。
そしてここ「安居神社」が今注目されている理由。
「真田幸村戦死の地」だそうで。
神社の入り口にもこの文言が刻まれた石碑が立ってます。
で…。
その石碑の前で「もっと寄って寄ってー!はーい!チーズ!」と写真を撮ってる人とか…居るわけですよ…。
いやまぁ…うん。別にいいんだけど…。
神社は神様がおわす神聖な場所でして。
神様に対して迷惑をかけちゃいけないってのもありますが、お参りに来た人の祈りの場でもあるので他の人に対する気遣いというのもあって、静かにしろってのが基本です。
まぁ、観光客にとってはそんなのどうでもいいのかもしれませんけど。。。
私は小さい頃住んでたところがまた「佐井寺」という地名の場所。
その頃の子供たちの遊び場は、その地名の由来でもある「佐井寺」の境内でした。
道を挟んで隣にイザナギ神社があり、子供らはそこらを走り回って往復して両方でお坊さんと禰宜さんとに叱られたりしてたわけだがwww
というのもあって、小さい頃から神社や寺でお参りする時の礼儀なんかは叩き込まれたわけです。
なので。
やっぱ神社の前で「はいチーズ!」はちょっと戴けないなー、なんて思ってました。
まぁ。。。スクナヒコナはそんなんで怒らないような気はするけど。。。
ところが。(前置き長ッ!)
先日、家族連れらしき年配の男性が神社から出てきました。
男性に続いて奥様らしい女性、続いて中学生くらいの男の子。
男性は「ここ、古い神社らしいな」等、神社に対するウンチクをかましてますw
(入り口の立て札見りゃ誰でも解るwすげーおとーさんっぽい行動ですなw)
そして、最後に小走りで出てきた高校生くらいの男の子。
なんと、一歩敷地を出た途端、くるっと踵を返して、神社に向かって一礼したんです。
同じ家族っぽいほかの人は誰もしてないのに、その子だけ。
で、何事もなかったように「ごめん。お待たせ。」と言って家族と共に歩き出しました。
そーいうの、忘れてたなー!
と私も思った。
出雲大社とかみたいなバカデカイ神社はどうか知りませんけど、普通の神社は入り口から社殿が見えるくらいの距離にあります。
見えなくても近い場所にあります。
なので、敷地に入る時、出る時それぞれでお辞儀して挨拶しなさいって言われたわ、小さい頃。
少年の爽やかな態度で少し心が洗われた気がしました。
…単に少年が運動系の部活してて挨拶を徹底されてるだけって気もしたけど、それでもこの少年にとっては「ただの観光地」ではなくて「神社」だったんですもの。
きっとスクナヒコナも「ええ子やなぁ」ってニッコリ笑ったと思います。
☆☆閑話休題☆☆
ええハナシだけで終わりゃいいのに、笑いを取りたい関西人のサガ。
この「安居神社」の近くに、竹細工のお店があります。
その店頭がコレ。
竹かごを編む技術で作られているらしいです。
著作権とかアレかもしれないので明記しませんが、赤いやつ。
最初、遠目に見て「ん?足、どーなってんの?てか腹巻?」と思ってたんですが、寄って見て初めて解った。
赤備えwwwwwww
ご丁寧に鹿の角付きwwwww
赤いところしか共通点ないしwwwwww
いや、技術すごいです。普通に可愛いし。
(後ろに居る白いほう、うまく写真に写らなかったけど再現度ハンパなく高いです)
それにしても…乗っかり方半端ないなあww