御霊神社 (五條市牧町)


大和国宇智郡
奈良県五條市牧町2126
(アクセス・駐車等は下部写真参照)

■祭神
(配祀神等の有無は不明)


「吉野川」が大きく湾曲する南岸の丘陵地帯、「牧町」に鎮座する社。過疎化が甚だしく、人口は2世帯4人のみ(令和二年四月末データ)。
◎当社は光仁天皇を呪詛し殺害しようと企てたとし、宇智郡(現在の五條市)の配流幽閉された井上内親王を祀る社。藤原百川の策謀に貶められ、幽閉先で自殺を図ったとするのが有力。都を震え上がらせた最強の怨霊神とされます。
「御霊宮本紀」には嘉禎四年(1238年)に御霊神社 本宮より宇智郡内各所に10社の分祀がなされたとあり、次いで12社が分祀されています。当社は後に分祀された12社のうち1社。
◎かつてご本殿の扉には、正装した武人の姿が描かれていたとのこと。八幡社であった時期もあるのでしょうか。
◎また御霊神社 本宮より分祀の際に、ホウキとスダレを持って帰ってきたが、スダレは「小島村」に譲り、そちらにも御霊神社が建てられたとのこと(→ 小島町の御霊神社)。


このような農道を上ります。ここまでもやや狭い道のり。中央の樹叢が当社のもの。

上ってきた農道を撮影(当社の西側)。

樹叢内に駐車場はありますが、前面道路は狭くやや困難。社前に空地があるので停め置きました。

鳥居は丘陵の南側。樹叢に埋もれているため見過ごします。


わずか4人の人口にも関わらず、境内はとてもよく清浄に保たれています。



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