法蓮野神 (佐保川沿い)


大和国添上郡
奈良市法蓮町
(「大佛鐵道記念公園」前から「佐保川」沿いの道を西へ40mほど)(P無し)

■祭神


奈良市北部を東西に流れる(奈良市役所付近で南流する)「佐保川」沿い、奈良市「法蓮町」に鎮座する野神。石碑とかつての御神体であったろう、枯木のみがあります。
野神とは稲作の守護神のこと。「農神」などと称される地域もあります。奈良県は全国でもっとも野神が多く残る地域。

「大和の野神行事」として、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として登録されています。そして奈良市など10町村が「野神行事保存会」として組織化されているとのこと。
◎「法蓮」は佐保川を挟み、「奈良町」と接する農村地帯でした。現在はほとんど隙間なく住宅で埋め尽くされているものの、昭和の中頃まで「法蓮造り」などと呼ばれる農家が建ち並ぶ、江戸時代以来の独特の町並みが残っていたとのこと。「法蓮造り」は藁葺屋根の一般的な農家の造りであったものの、間口が狭く奥行きが深い建物が隣家と接して建ち並び、「法蓮格子」という丸太格子を備えるなど、町家と共通要素もあったとされます。




春には「佐保川 河路桜まつり」が開かれます。



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