中井神社 (大阪市東住吉区針中野) 


摂津国住吉郡
大阪市東住吉区針中野2-3-58
(東側の鳥居前に駐車可)

■旧社格
村社

■祭神
素盞嗚尊


大阪市南東部、密集市街地内の東住吉区「針中野」に鎮座する社。
◎「針中野」はかつて「中野村」と称された地。当地には延暦年間(782~805年)に設立されたという、「中野降天鍼療院(なかのあまくだるはりや)」が一子相伝を守り現在も操業中。大正時代に近鉄南大阪線の開通に尽力したことにより、最寄駅は「針中野駅」となり、地名も「針中野」になったと伝わります。
「中野村」は「今川」と「天道川」(西除川、現在は「大和川つけかえ」により流路変更)に挟まれた小さな環濠集落。東側は当社で南側はその「中野降天鍼療院」。
◎創建年代は不詳。「日本三代実録」(延喜元年、901年成立)に、「田辺東神祠は中野村にあり今、天王と称す」とあり、田辺西神祠に比定される山阪神社とともに貞観四年(862年)に従五位下の神階を授与されています。一方「摂津志」には、「田辺東神祠は中野村にありそうだ今、天王と称す」とあり、当社が「田辺東神祠」であると整合が取れます。
◎「中井神社略記」には、「その昔、社前に清水の湧く井戸があり人々は汚れのない霊水として大切にした」とあるようです。「中野村」の「井戸」のある社ということから、明治に現社名へと改称したと伝わります。


東側の鳥居。冒頭写真は西側の鳥居。ご本殿の配置からみてこちらは裏参道になると思われます。








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