☆ 長原高廻り古墳群 (長原古墳群)
河内国丹比郡
大阪市平野区長吉長原
(案内板は「長吉長原2-14」の「なみはや公園」内)
「長原古墳群」は大阪の東部市街地「平野区長吉長原」にある地下埋没古墳群。
規模は別として、大王級の遺物出土がみられることから注目されています。また古市古墳群と年代が重なることから、関連付けて考える必要があるとのこと。
地下鉄工事のために調査を行ったところ、次々と埴輪等が出土。古墳群であることが判明したようです。「長原高廻り古墳群」はその支群。
「長原古墳群」の範囲は南北2km、東西1.5km。
全213基が判明(推定全500基ほど)。
4世紀末~6世紀前半頃の複合遺跡。
4期に区分されており、
*1期(4世紀末頃)
… 比較的大型、帆立貝形古墳も
*2期・3期(5世紀代)
… 小型群集墳
*4期(6世紀前半頃)
… 前方後円墳など
主な古墳は以下の通り。
*塚ノ本古墳 … 1期、円墳、径55m
*一ヶ塚古墳 … 1期、帆立貝形前方後円墳、全長53m
*長原高廻り2号墳 … 1期、円墳、径21m
*長原高廻り1号墳 … 2期(5世紀前半)、方墳、一辺15m
*七ノ坪古墳 … 4期、帆立貝形前方後円墳、全長33m
*南口古墳 … 4期、帆立貝形前方後円墳、全長34.5m
出土品野中でも特に「高廻り2号墳」の船型埴輪「なみはや」に注目。
古代当地が「河内湖」に面していたこと、準構造船を建造していたこと(船氏か)、また大陸へ出陣していた可能性も。「倭の五王」の時代ですし。
*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。