若杉大明神・杉市大神


大和国添上郡
奈良市杉ケ中町
(「ならまち大通り」沿い、「川崎町」交差点より東へ、「馬場町」交差点より西へ、ともに200mほど)

■祭神
(不明)


「奈良町」の「奈良回り八か村」、奈良市「杉ヶ町(するがまち)」に鎮座する社。
◎「奈良町」は関ヶ原の戦い後、徳川家康が側近の大久保石見守長安を「奈良大官」に任命し、町域の画定がなされ、100町が直轄地として確定しました。これが慶長八年(1603年)頃のこと。そしてその総称が「奈良町」。
その後「奈良奉行」が幕府の直轄地として支配されました。やがて「奈良町」をとりまく幕府領の「杉ヶ町」などの「奈良回り八か村」が、こちらも「奈良奉行」の支配下であったため、広義での「奈良町」と考えられるようになったとされます。
◎当社に関しての資料は見当たらず詳細は不明。社前の社号標は向かって左側に「若杉大明神」、向かって右側に「杉市大神」とあります(下部に写真あり)。かつては別々に祀られていたのでしょうか。
その他資料としては、若杉大明神の方で、7月第4日曜に出店などを伴う例祭が行われるという情報があります。


東から西方向(JR奈良駅方面)を。

向かって左側の社前の社号標(若杉大明神)。

向かって右側の社前の社号標(杉市大神)。



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