☆ 宮山塚古墳 (椿井春日神社境内)



大和国平群郡
奈良県生駒郡平群町椿井1505
(椿井春日神社の境内に隣接)
(いつも社前道路に停め置きしています)



南北に連なる「矢田丘陵」の平群側(西側)の丘陵斜面に築かれた古墳。椿井春日神社(現在記事改定作業中、リンクには飛びません)の境内に隣接します。

5世紀後半~末葉のものと推定。

「平群谷」では最古級であること、畿内における初期横穴式石室を有する古墳であることから注目されているようです。奈良県指定史跡。

南に宮裏山古墳もあるそうですが、未だに確認できていません。径15mの円墳、こちらも横穴式石室のようです。

築造場所から考えて平群氏のものとみるべきでしょうか。

平群氏は武内宿禰の御子である平群木菟宿禰(ヘグリノツクノスクネ)を始祖とする氏族。第15代応神天皇から第17代履中天皇にかけて、木菟の名が紀に見えます。木菟の子の真鳥の時代に権勢を極めて日本国王になろうとしたとして、孫の鮪(シビ)とともに誅されています。平群氏はこの3代で没落。

平群氏の活躍の年代と古墳の築造時期は重なります。ところが古墳の規模は活躍に見合わないものかと思うのですが。

「平群谷」には当古墳を含め60基ほどが確認されていますが、他は6~7世紀にかけてのもの。平群氏3代の墳墓は他の地域に築かれた、などいろんな説があるようです。

当古墳の概要は案内板を写した下部写真にて割愛します。

玄室内は現在確認不可。平群町サイトにて詳細が分かる写真が掲載されています。