☆ 奈文研 藤原京跡資料館 ~2



訪れるのは2度目。
前回は → こちらの記事 


ま…この当時の記事は大したことは何も書いてませんが。書かないようにしてたのですが。


ところで…

「藤原京」って
世間一般に知られているのでしょうか?

「平安京」「平城京」は誰でも知っているのでしょうが、「藤原京」はほとんど知られないのかも。


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概略中の概略を。

日本初の条坊制(*)を備えた都城。
天武天皇が計画し着工、持統天皇の御代に完成。694年に遷都。
持統・文武・元明の三代天皇の宮となる。

*「条坊制」 … 中央に南北縦断して設けられた朱雀大路を中心に、南北の大路(条)と東西の大路(坊)を碁盤の目のように走らせた都城。中国に倣い各国に伝わる。
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奈良県中南和地区に住み、地図を見るのが好きな人なら、これでだいたいは分かると思うのですが…。

「藤原京」を知っているという人でも、北は新ノ口駅辺りまでだったと知っている人はどれだけいるのでしょうか。

現在の推定範囲
南北 … 4.8km
東西 … 5.3km




「藤原宮」とは、
「藤原京」内の皇居のこと。

1km四方
一辺に3箇所の門、計12箇所
大極殿など初めての瓦屋根を採用






「藤原京」の推定人口は
4~5万人とも言われています。

現在の橿原市の人口は12万人。
(奈良県では奈良市に次ぐ2番目の都市)

人口密度は現在の半分ほど。
密度は凄く高い!




この図が欲しかった。

言葉で説明するのは難しく
これなら一目で分かります。

他の記事に使えます。






「万葉集」では「藤原京」から見える「天香久山」の実景といった感が強いもの。
「新古今和歌集」では「白妙の衣を干すと聞く」というように、「天香久山」に対しての思い描くイメージが歌われているように思います。

*万葉集
━━春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣干したり 天之香久山━━

*新古今和歌集
━━春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ  天之香久山━━





「藤原京」内にあった「大和三山」。





上述の通り、大極殿等は初めての瓦屋根を採用。





既にこの頃には摂津国陶村の埴土は採り尽くしてしまったのか?





「朱雀大路」施工のため「日高山古墳」は消滅、改葬されています。



またいずれ再訪すると思います。