白鬚神社 (大垣市墨俣町)


美濃国安八郡
岐阜県大垣市墨俣町墨俣1735-1
(駐車は下部写真参照)

■延喜式神名帳
荒方神社の論社

■旧社格
村社

■祭神
猿田彦大神


「長良川」に「犀川」が合流する要衝、「墨俣町墨俣(すのまた)」に鎮座する社。境内は後に豊臣秀吉によって築かれた「墨俣城」(一夜城)の公園の一部となっています。
◎創建由緒等は不明。かつては「犀川」河川敷の、に本巣郡と安八郡との境付近に鎮座していたとのことで、「さい川さくら公園」内の現地より西方500m程度の辺りといったところでしょうか。遷座は昭和十三年の「犀川」改修工事によるもの。
◎当社は式内社 荒方神社の論社。もう一社は西方300mほどの堤下に鎮座する八幡神社(後ほど記事UPします)。古来この辺りは荒れ地であり、「荒方」などと称されていたことからの社名由来とする説があるようです。
◎ご祭神は猿田彦大神とされ、社名からして妥当なところ。社頭案内には「白鬚神社は舟運の無事を祈って建てられた神社であって、長良川沿いには多い」と。確かに記紀神話から「道開きの神」などとして捉えられていますが、「舟運の無事を祈る」というのには少々違和感を感じます。それよりも洪水の影響でたびたび起こったであろう疫病蔓延を防止・予防を祈って、「塞ノ神」として祀られたのではないかと考える次第。
◎ご祭神については別に和邇氏の祖、吾田片隅命とする説も。「式内社 荒方神社」の社名や創建由緒とともに、後ほど記事を上げる八幡神社の記事にて詳述します。
◎境内には境内社として豊國神社が鎮座。こちらは摂津国西成郡の大阪城豊國神社からの勧請とされています。


天守閣の向こう側に鎮座します。ここが駐車スペースなのかどうかは未確認です。天守閣側に駐車場はありません。

信長の今川攻めのために、わずか3日間で築城したという「一夜城」。

(模擬)天守閣の中は資料館になっているようです(未見学)。その横を通り、このちょうど裏側の当社へ。

当社は向かって左側、境内社 豊國神社の社殿は向かって右側に鎮座します。

ご本殿の横に小祠がありますが、詳細は未確認。