焼石神社 (揖斐郡池田町)


美濃国池田郡
岐阜県揖斐郡池田町小寺
(周辺道路はかなり広く停め置き可)

■祭神
智白竜神


「伊吹山地」の東部、「池田山」(標高923.85m)の山頂近くに鎮座する社。「伊吹ばら街道」沿い、社前まで車で付けられます。
◎社頭案内によると、「焼石」と呼ばれる神秘な巨岩があり、いつしか雨乞いの竜神として祀られるようになったとしています。また智恵の神としての信仰も起こったとのこと。祭神名「智白竜神」はそれらを由来とするものと思われます。
◎御神体は上述のように巨岩。山の急斜面に高さ3mほどのものが一体、横たわっています。
現地の状況からは露出岩盤ではなく、運んできて据えたものではないかと。また表面の劣化が激しいものの、原始は平らに加工されていたのではないかと見受けられます。したがって「磐座」と解してよいものかと思われます。
◎周辺には他に磐は見受けられず、また急斜面であるが故、持ち出されたりはしていないように思います。方角の確認は怠りました。東方を向いているのだけは確実かと。
以上から縄文時代、或いはそれ以前からのものと考えます。そして当時は周辺の山林は伐採されていたと思われ、麓からは見えたのではないかと想像されます。朝焼けに当たり赤く輝いていたことから「焼石」と称されていたのではないかと想像する次第。
◎その巨岩の上には小祠が設けられ、祠から磐にかけて注連縄がまわされています。山頂では公園整備がなされるとともに当社境内も整備がなされ、すぐ横に新たに祠をもうけたようです。鳥居横の巨岩の下方には「雨乞い池」というのがあります。


麓から「池田山」を。

「伊吹ばら街道」は麓辺りの整備がまだできておらず、道は狭く荒れています。途中から広い道路に変わります。



正面は遷宮されたという祠。



背後に石が並べられています。

向かって右手へ進むと巨岩とその頂に設けられた祠があります。


30度くらいの急斜面。

かなり損傷しているようです。