☆ 奥ノ芝1号墳 (ひのき坂古墳公園内)



大和国宇陀郡
奈良県宇陀市榛原ひのき坂1丁目6 (ひのき坂古墳公園内)
(P無し、公園は広く全面道路はかなり広め)



積水ハウス株式会社が昭和六十年に、県指定史跡を破壊したことで有名になった古墳。

「宇陀川」北方の丘陵上に築かれた「奥ノ芝古墳群」の一基。全四基が確認され、うち1号墳と2号墳(未拝)が県指定史跡に。

現地では破壊されたのを復元しています。よくぞここまで復元したものだと感心を。

径10m程度の円墳。
両袖式横穴式石室。磚積石室と言われレンガ状の平石を積み重ねたもの。十市郡から城上郡、宇陀郡辺りのみで見られる特徴的なもののようです。官人あるいは渡来系氏族のものと推定されているとのこと。

この時代は遣隋使や遣唐使を始め、海外との交流は活発。限られた情報から氏族を特定するのは困難かと思います。

須恵器と土器が1点ずつ出土しているようです。7世紀中頃のものと推定されています。



右奥に見えるのは「鳥見山」。