率川阿波神社
(いさがわあわじんじゃ)


大和国添上郡
奈良市本子守町18 (率川神社境内)
(境内奥にP有り)

■延喜式神名帳
率川阿波神社の比定社

■祭神
事代主神


率川坐大神御子神社の境内摂社。鳥居が設けられ三殿が並びます。中央が当社、右殿(向かって左殿)に住吉社、左殿(向かって右殿)に春日社が鎮座しています。
◎創建は宝亀二年(771年)、大納言藤原是公(コレキミ)による建立と伝わります。創建由緒は不明。是公は有能な官人であったとされめきめきと頭角を現し、特に桓武天皇の御宇には、わずか3年ほどの間に下級役人から右大臣にまで昇り詰めています。宝亀二年当時は光仁天皇の御宇、まだ下級役人時代のこと。
◎かつては西城戸町に鎮座していたようです。中世の戦乱等の兵火に罹り廃滅。「奈良坊目拙解」という書には、人家の裏にあり松樹1株を御神木とし細々と祀られていたとのこと。当社からは南南東150m辺りかと。
明治に入り小祠が設けられ、大正に率川神社境内に遷座。その西城戸町には御神木と小祠が未だ残されているようです(現地未確認)。
◎率川神社 末社 住吉社は住吉三神と息長帯比売命を祀り、同末社 春日社は春日四神を祀ります。