住吉神社 (奈良市勝南院町)


大和国添上郡
奈良市勝南院町5
(「猿沢池」より南へ150mほど)(P無し)

■祭神
表筒男命
中筒男命
底筒男命
蔵王権現


「猿沢池」より南へ150mほど、かつての「上街道」に面した町家風情が色濃く残る地に鎮座する小さな社。
◎創建由緒等は不詳。社頭案内には、━━往古元興寺境内勝南院に鎮座さる。宝徳二年(1450年)元興寺と興福寺の争いに焼失。焼跡に民家建て連なり、誰言うとなく現在地に祠を 造り住吉四社大神を祀り町名を勝南院(しょうなみ)とし安産・町内安全…(中略) 今日に至る。蔵王権現は明治末期より大将初期に町内の誰かが密かに本殿に祀る━━と。
◎ところが寛政五年(1793年)の「平城坊目考」という書には、「一殿二座」と記されているとのこと。どうやら既にこの頃には蔵王権現が合祀されていたようです。
◎鎮座地「勝南院町(しょうなみちょう)」についても案内があり、━━元興寺一院でだった仙光院が衰えたあと勝南院が建立されたが、宝徳年間の火災で焼失、そこに民家が建ち並び、この町名になったとも云われる。この町の住吉神社前に古井戸があり毎年三月三日に潮波が湧き出したというところから「汐浪井」と呼ぶようになりそこから勝南院というように変わったものと云われている━━と。