☆ 雲岩(雲岩公園内、磐座)
(くもいわ)



丹後国與謝郡
京都府与謝郡与謝野町岩屋 (「雲岩公園」内)
(P有)
(登拝時間はPより「ダルマ岩」経由で15~20分程度、登山装備は不要)



「加悦谷(かやだに)」から「出石(いずし)」へ抜ける「出石街道」沿い、丘陵中腹の平らになった場所に座す磐座。

標高は120m程度。周辺は「雲岩公園(うんがんこうえん)」として整備されています。

かつて雲岩寺などという仏教施設があったらしく、平らであるのは開発造成されたことと思います。

また麓に鎮座する阿知江いそ部神社が、かつてはこの辺りに鎮座していたとされます。遷座時期、理由は確認できていません。

巨大であるため、また修験者と思しきものに磨崖仏を彫られたりと破壊されているため、全容把握は困難。

頂部に垂直に屹立する巨石はちょうど南の方を向いていると思われます。規模や形状から察するに縄文時代、或いは縄文以前に組み上げられた磐座かと思われます。

悪龍の調伏のために降り立った文殊菩薩の、乗って来た雲が岩になったという伝承があるようです。もちろん仏教系による野卑な附会。

*途中に座す「ダルマ岩」は→こちらの記事にて


天王堂からの方が道は平易。15分足らずで登拝可。WCは使用不可。

登拝道はよく整備されています。「ダルマ岩」
由だと少々キツイ箇所はありますが。

「岩清水」の場所に鳥居有り。



狛犬が据えられていることから察して阿知江いそ部神社の旧社地なのかもしれません。


「ダルマ岩」経由の登拝道は一部にこのような箇所も。

仏教施設跡

ここからは磐座の下部のみしか見えません。


磐座上部。

忌々しい磨崖仏が彫られてしまいました。




「加悦谷」方面を。