☆ 芝塚古墳


大和国葛下郡
葛城市兵家字芝塚593
(駐車は下部写真を参照)



金剛山麓「岩橋山」の東側丘陵裾に築かれた古墳。

どうやら1号墳と2号墳があったらしく、2号墳が破壊され1号墳に石棺を移設したもよう。

1号墳は全長50mほどの前方後円墳。周濠もあったようです。掘削がかなりなされており全容把握は困難。

埋葬施設は未調査。
前方部から赤色顔料を塗った長さ3m、幅55mの箱形木棺が出土、木棺内に鉄刀1口(ふり)・鉄製やじり数点も。また墳丘や周濠から多数の円筒埴輪、須恵器、土師器等も出土しているとのこと。

築造時期は6世紀前半と推定されています。

破壊された2号墳の方は径30mほどの円墳。
片袖式横穴石室、垂飾付耳飾・玉類・馬具・刀・鉄製工具・須恵器等が出土しているとのこと。

そして1号墳へ移設された石棺は、組合式家型石棺(外面に朱の痕跡あり)。

場所柄から葛城氏の有力者のものでしょうか。


「当麻イトーピア」の住宅開発地内、南東の角に停め置きました。

停めたところからコンクリ敷きの路地を下ります。すぐそこに見えているのが当古墳。


案内板は文字がかすれていて、所々判読できません。




2号墳の石棺がこのように移設保管されています。

急斜面なので滑りつつなんとか近づきました。



「大和葛城山」とその向こうに「高天山(金剛山)」。

大和盆地側を。