春日神社 (河合町長楽)


大和国廣瀬郡
奈良県北葛城郡河合町長楽84
(一の鳥居前に寄せて停め置きできます)

■祭神
天児屋根命
武甕槌命 経津主命 比売神


河合町の北東部に広がる平地部の南部、「長楽(ちょうらく)」という古い集落内に鎮座する社。◎当地は「不毛田川」西岸に位置し、その少し先には「曽我川」も。いずれも500mほど先で「大和川」に合流、そこは大和盆地内のほとんどの河川が一気に合流する地。太古より人々が生活を始めていたようです。
また巨大な大塚山古墳(後ほど記事UPします)を中心とした、計8基からなる大塚山古墳群が見られます。
◎当社創建由緒等については資料が見当たらず不明。こんもりとした樹叢に覆われた境内は古墳のようにも見受けられますが、高まりはわずかに見られるのみ。
◎社前から東側にかけては「長楽遺跡」。縄文から古墳時代、また奈良時代や中世以降にかけての遺物が出土しています。縄文土器、サヌカイト製石器、埴輪、須恵器、土師器、瓦等の破片。うち埴輪片は社前にて発見されています。
◎河合町教育委員会は8基で構成される大塚山古墳群が、かつては周囲にも多くの古墳が存在したであろうとみています。当社地も古墳であった可能性を指摘しています。
なお瓦も社前で出土しており、これはかつてあったとされる長楽寺という仏教施設のものではないかと。東大寺の末寺であり、東大寺領の荘園であったとか。東大寺領のすぐ隣の春日社というのが興味深いところ。


遠景からは古墳としか見えません。遺跡の発掘調査は、当社からこの荒れ地や周辺にかけて行われています。