十二相神社
(じゅうにそうじんじゃ)


近江国犬上郡
滋賀県犬上郡多賀町佐目472
(P有)

■祭神
少彦名命
ホタ神(榾木)


「犬上川」の上流、「北谷川(きたやがわ)」添いの「佐目」集落内に鎮座する社。明智十兵衛(光秀)の屋敷あったとして史跡化されています。
◎創建時期は不明。美濃国の十二相神社(未参拝
岐阜県海津市南濃町志津)の古文書に「佐目より天神七代地祇五代の十二柱神勧請」とあるらしく、それ以前より鎮座していたことが分かります。これは1390年(北朝 元中七年、南朝 康応二年または明徳元年)のこと。
◎創建にあたっての由緒は不明ながら、社名などから修験道者による勧請ではないかと思われます。多賀には役行者の伝承や「権現谷」という地名もあるとか。
◎山裾に座す境内は拝殿前の四体の巨樹が目を引きます。樹齢は500年から1000年と資料によりまちまち。樹勢から1000年以上とは考えにくく、創建以後に植えられたもののようです。
◎社前には明智十兵衛(光秀)の屋敷跡というのがあり、村おこしの一つとなっています。また「佐目」出生説もあるようです(下部写真参照)。