☆ 天武天皇妃大田皇女 越智崗上墓



大和国高市郡
奈良県高市郡高取町車木281
(P有、5分ほどの登拝時間が必要)



「曽我川」の東岸、高取町「車木」の丘陵中腹に築かれた古墳。

同じ丘陵の頂上近くには祖母の斉明天皇陵が築かれています。こちらには叔母の間人皇女も合葬されています。


調査がなされていないため規模等は不確定。
地図等や周囲を歩いた推測から、直径30m足らずの円墳のように思います。これは直径45mの円墳とされる斉明天皇陵より一回り、二回りほど小さく見受けられるため。

大田皇女と言えばなんといっても大津皇子の母、そして大來皇女の母でも。

天武天皇の皇后となるのは持統天皇ではなく、大田皇女の方が有力であった、ところが若くして崩御しています。天武天皇の即位前、つまり大海人皇子の時代に。

それも大きく影響して大津皇子の悲劇…となりました。

ところで治定に関しては、平成二十二年に牽牛子塚古墳(未訪)の側で偶然に発見された、「越塚御門古墳」が有力視されており、治定違いとするのが研究者たちのもっぱらの見方。

とすると、本当の被葬者は一体…?


駐車場は右手に。

右手に折れると八幡神社へ。

かなり急な石段を登ります。

見えてきました!本来は先に斉明天皇陵を拝するべきなのかもしれませんが、既に息が上がっているため失礼してこちらを先に。



斉明天皇陵とは異なり比較的立入禁止の柵は浅め。もちろん入ることなどしませんが。