石神神社 (鳥羽市白木町)


志摩国答志郡
三重県鳥羽市白木町字石神
(詳細住所不明、近鉄「白木駅」から南西1kmほど、国道167号線沿い)
(P有るものの閉鎖、駐車は下部写真参照)

■祭神
石神大神(荒神)


鳥羽市の南方「白木町」内に鎮座する社。志摩市と接しており、町内の真ん中で分断するように「白木川」が流れる谷あいの地。
◎地名「白木」は大抵は「新羅」に端を発しますが、当地もその可能性あり。かつては村の産土神として村社 白木神社が鎮座していたようですが、「しらぎ神社」と発音されていたとか(現在は隣の松尾町に鎮座する加茂神社に合祀)。「新羅」からの渡来人が住み着いたと考えられます。ちなみに白木神社はかつて、八王子社と称されていた時期もあるようです。
◎明治二十二年に「白木村」を含めた四ヶ村が合わさり「加茂村」となっています。そして域内の社を合祀して加茂神社と称し、「加茂村」の氏神になったと。
ところが参拝の便が悪いため、「字石神」に白木石神大神を創建したとのこと。つまり創建は明治に入ってからのこと。
◎「字石神」であるということは、白木石神大神を祀る前から「石神」が鎮座していたということ。社頭案内は荒神としていますが、こちらも後の時代に宛てたのかもしれません。
◎ネット上では祈願して子宝を授かったなどという利己的なものや、パワースポットなどというブームに乗っかった軽薄な輩が多く訪れているという残念な様子が散見されます。
過疎集落であるが故、社の存続にはそういったやましい連中に頼らざるを得ない実情のようです。


遠くの赤い車が駐車したところ。ドライバー休憩用に路側帯が設けられています。


鳥居は社殿を過ぎてなお、小川の方へ。

その途中に手水舎と賽銭箱、そしてよく見ると小さな磐座が座しています。

こちらが「石神」であろうと思われます。