大國玉神社 (松阪市六根町)


伊勢国多気郡
三重県松阪市六根町879
(境内東隣に公民館が有り、コミュニティバスの停留所ともなっているが、バス発着時間を確認して停めました)

■延喜式神名帳
大國玉神社の比定社

■祭神
大國御魂神
[配祀] 大土御祖神 市寸嶋姫命 菅原道真 早玉男命 須佐之男命


「櫛田川」東岸の下流、田に囲まれた古い集落内に鎮座する社。東方にはかつての本流であった「祓川」が流れています。
◎当地は「群書類従」のうちの「神鳳鈔(じんぽうしょう)」に記される所の、伊勢の神宮の「若菜園」に比定されています。この書は神宮の所領を網羅したもの。うち「御薗」として「若菜園」が見えます。「御薗」とは神宮が食料品や薬草などを調達するために設けられた所領。
明治期に式内社比定に伴い現社名に変更、かつては御薗神社と称されていたようです。
◎創建由緒等については不明。「御薗」と大國御魂神とを結び付けてしまうのは、やや強引かと。また式内社に列した時代に「御薗」に定められていたかどうかも懐疑的。ここは無難に大國御魂神が鎮まる霊地で育てられる若菜が、神宮へ供されていたとみるべきでしょうか。
◎明治四十二年には近隣8社を合祀しますがいずれも旧社地にて復社。その8社の神霊は昭和六十二年に八社という当社境内社にても祀られています。
内訳は井口中の須賀神社(未参拝)、中河原(井口中か)の仲神社、腹太の宇留布都神社、保津の天香山神社(未参拝)、新関の室垣不知元神社(未参拝)、魚見の魚見神社、川島の魚海神社(後ほど記事UPします)、東久保の宇氣比神社(後ほど記事UPします)。