御霊神社 (五條市二見)


大和国宇智郡
奈良県五條市二見4-1-9
(駐車場は閉鎖されていますが、チェーンの前に停め置きできます)

■祭神
井上内親王
[左殿(向かって右殿)] 早良親王
[右殿(向かって左殿)] 他戸親王


「吉野川」堤防沿い、「丹生川」が合流する近くに鎮座する社。南東方200mほどにはかつて「二見城」があったとされ、北方すぐは城下町として商人を集めた「新町通り」が東西にあります。
当社は光仁天皇を呪詛し殺害しようと企てたとし、宇智郡(現在の五條市)の配流幽閉された井上内親王を祀る社。「御霊宮本紀」には嘉禎四年(1238年)に御霊神社 本宮より10社の分祀がなされたとあり、次いで12社が分祀されています。当社は最初に分祀された10社の一。
御霊神社 本宮を始めほとんどの分祀先が、一直線の参道になっています。当社も例外なくその一。宇智郡の神社に見られる特徴ではないため、これには何らかの思想が働いていると考えています。
参道手前に桜姫大明神が鎮座。秋の例祭には御旅所(後ほど記事UPします)へ渡御した後に、桜の木を回る「回り桜」の風習が残されているとのこと。この社と関係があるのでしょうか。


手前に桜姫大明神が鎮座。