葛城神社 (京丹波町)


丹波国船井郡
京都府船井郡京丹波町口八田宮ノ本13
(駐車スペース有り)

■旧社格
村社

■祭神
一言主命


京丹波町の南部、「須知川」の上流域沿い「口八田(くちはった)」集落内に鎮座する社。谷間の農村地帯といったところ。
◎貞観元年(859年)に「高岡小字平松」に創建、応安三年(1370年)に遷座されたとのこと。「小字平松」は分かりかねますが、「高岡」は北隣。上流へと遷座されたということでしょうか。
◎「丹波志」には北道氏の産土神であったとしていますが、北道氏の資料が乏しく詳細は不明。「丹波中畑城(口八田城)」が南北朝時代に築かれたとされていることから、応安三年の遷座は北道氏によるものと思います。
◎創建由緒については伝わっていないようです。修験者の入植があったのか、鉱山を求めて入植したのか、そのような可能性もあるかと考えています。
◎社頭案内には「摩氣神社ともゆかり深く数々の史実が伝えられている」とあります。摩氣神社、摩氣神社の御旅所とも当社から一山越えた南方に鎮座。どのような「史実」があるのか資料が見当たらず不明。摩氣神社は「摩氣郷」内11ヶ村の総鎮守とされる名神大社。中世頃には各村の氏神(当社を含む)は、その末社という扱いになっていたようです。
◎秋の例祭(八朔祭)は「葛城神社曳山巡行」と称され、勇壮な祭として有名であるとか。