☆「岩橋山」磐座群 (人面石・鍋釜石・鉾立石)


河内国石川郡
大阪府南河内郡河南町平石
(アクセス・登拝記事は → こちら)



河内国石川郡と大和国葛下郡の境の山。
現在の行政区画で言うと、河南町「平石」と葛城市「兵家」。

標高は658.8m。
河内国側に巨岩・奇岩を据えた「磐座」が多数見られます。

葛下郡側は不明ながら、あると考える方が自然かと思いますが、登拝道等もまったく無いため情報は見受けられません。

今回拝したのは「人面石」「鍋釜石」「鉾立石」の3箇所とその周りのみ。

「胎内潜り」というのがあるらしく、他サイト等を管見する限りはそちらが最も巨大なもののようです。

急斜面に縦方向垂直に屹立させたもの、正三角形のピラミッド型のものなど、お馴染みの型のものが座しています。

数体を組み上げたものは見受けられませんでしたが、同方向に3体ほど並立させたものが3ヶ所発見できました。

また真西に向けるなど、太陽信仰に関連するものであろうと想像されます。

磐座の完成時期は不明、少なくとも弥生以前のものと考えています。

以下写真をもって紹介します。



以下4枚が「人面石」。


反対側から。


近くの急斜面に垂直に据えられた磐座。

以下8枚が「鍋釜石」。



同方向に平行して据えられています。



一番奥が正三角形の磐座のように見受けられます。


以下4枚が「鉾立石」。

ほぼ真西を向いています。