弁財天 (「亀石」、南朝玉川宮伝承地)


紀伊国伊都郡
和歌山県伊都郡九度山町大字丹生川
(詳細住所不明、丹生神社から西へ50mほど)
(P無し、丹生神社の社前に停め置き歩きました)

■祭神
弁財天


「丹生川」沿いの山間部集落、大字「丹生川」に鎮座する社。10世帯、27人(平成22年度国勢調査データ)の過疎地。
◎「亀石」と称せられる巨石の上に小祠が設けられ、弁財天が祀られています。
◎社頭案内には、「(第98代)長慶天皇の叔母 明●●●弥尼公(後醍醐天皇皇女)がこの地に草庵を営み、明●●と称せられた 長慶天皇●●●公を慕いこの地に遷御●●没後 天授五年(1379年)●●庵は、長慶天皇の玉川宮●●●たところである(●は判読できず)」とあります。
◎長慶天皇の叔母にあたる尼公(後醍醐天皇皇女)が開いた草庵の跡に、「玉川宮」が営まれたということのように思われます。
長慶天皇は南朝側の天皇、謎が多く資料等がほとんど残されていない天皇。そもそも在位が確認されたのは大正時代になってからのこと。
◎巨石は幅3m余り、高さ1mほどでしょうか。後の時代にか、暗部が造られ中に小岩が据えられています。太古からの磐座信仰が、宮跡となったもののように見受けられます。




民家の庭を通り、祠前まで石段が設けられていますが、クモの巣が何重にも張っており断念しました。



社前の「丹生川」。