八坂神社 (九度山町河根)


紀伊国伊都郡
和歌山県伊都郡九度山町河根71
(P無し、ここだけ道が広がっていて停め置き可)

■祭神
(不明)


「高野街道」参詣道の道中、かつて「河根宿(かねやど)」と呼ばれた宿場町内に鎮座する社。「丹生川」を渡す「千石橋」が架けられ、その手前の小祠が当社。「河根宿」は距離が短いルートして、多くの旅籠が設けられ大いに栄えたものの、明治の鉄道開通以降は寂れていったようです。また「千石橋」は江戸幕府の命により造営されたものの、以降度々川の氾濫が起こり、その修理費として米千石が支給され続けられたからとも。
「紀伊国続風土記」には、「大橋の旁にあり又里神といふ」と記されているようです。また江戸後期には牛頭天王社であったと。原初は「河根宿」への出入口に悪霊進入を防ぐ目的として創建されたのでしょうか。それが里神とみなされるようになったものと思います。


「丹生川」と「千石橋」。